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がん対策情報センター

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がん対策情報センター10周年記念式典

日時:平成28年11月30日(水曜日)15時から15時40分
場所:国立がん研究センター 国際研究交流会館3階

国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター10周年記念式典が、平成28年11月30日に行われました。

中釜 斉 理事長

まずはじめに開会にあたり、国立研究開発法人 国立がん研究センター 理事長 中釜斉より挨拶があり、国立がんセンターが設立してからの54年の歴史の中で、がん対策情報センターは一番若いセンターではあるが、2006年のがん対策基本法をもとに、がん医療の均てん化・情報収集・正しいがん情報の提供をミッションとし、10年の中で多くの重要な役割を果たしてきたことの説明がありました。本日の式典では、皆さまから忌憚のないご意見ならびに今後に対する要望をいただき、次の10年20年に向けて取り組んでいく旨の挨拶がありました。

厚生労働省 健康局長 福島靖正様

来賓挨拶では、厚生労働省 健康局長 福島靖正様より、ご挨拶をいただきました。「正しいがんの情報に国民がたどりつけない」といったがん医療に対する国民の不満や不安から、2006年にがん対策情報センターが設立された経緯についてお話がありました。「さまざまながんに関する情報が発信され、国民ががんの情報を入手できるようになった。けれども一方で、インターネットが普及し情報を手軽に集めることができ、がん対策情報センターにはこれまで以上に正しい情報の発信に努めてもらいたい」とのお話をいただきました。

がん対策情報センター長 若尾文彦

次に、がん対策情報センター長 若尾文彦より、「がん対策情報センター10年の歩みと今後の展望」について紹介がありました。がん対策情報センターは1センター、5部から成り立っており、がんの情報提供、がん医療従事者の育成、がん登録の情報分析等の役割を担っていること、がん対策情報センターの常勤37人、非常勤+派遣46人のスタッフに加え、全国100人の患者・市民パネルの方々やさまざまな領域の専門家パネルの方々などたくさんの有識者の方から活動の支援をいただきながら運営を行っているといった紹介がありました。最後に、がん対策情報センター10年間で進んだことや十分に進んでいないことといった、新たに出てきた課題があるが、今後も継続して国民のために取り組んでいくことが約束されました。

また、本日は2006年にがん対策が動きはじめた当初から、さまざまな形でがん対策に関わってこられた4人の方にがん対策情報センターに向けたコメントをいただきました。

がん対策推進協議会会長 堺市立総合医療センター理事長 門田守人様

がん対策推進協議会会長 堺市立総合医療センター理事長 門田守人様
国民に対して重要な情報を出していることに対する評価や、今後も継続した情報発信のお願いがありました。また、患者の方々からは医療の格差と同時に、情報でも格差が生じていること、がん対策情報センターへの今後に期待する役割として、非常に難しい課題である「正しくない・エビデンスがない情報をどのように整備していくか」について、積極的に取り組んでいただきたいとのお話がありました。

三重大学大学院医学系研究科公衆衛生・産業医学分野客員教授、付属病院院長顧問 田島和雄様

三重大学大学院医学系研究科公衆衛生・産業医学分野客員教授、付属病院病院長顧問 田島和雄様
各地域でのがんの専門家養成のニーズ、役に立つ情報の整理と提供のニーズがある中での、がん対策情報センターの設立であり、発足当時は大きな期待があったことが紹介されました。現在においても、各地域・各医療機関への情報提供として非常に役立っており、統計や診断治療・予防・フォローアップといった信頼できるがん情報の提供を継続していってほしいとのお願いが述べられました。また、がん対策情報センターの情報なしには、国のがん対策の推進をすることはできず、今後も期待しているとのお言葉をいただきました。

中釜 斉 理事長写真

一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長 天野慎介様
「情報は患者にとって、命であり希望である」とした上で、患者・市民パネルをはじめとした患者視点に立った情報提供を行ってきたことについて評価をいただきました。

次の10年の課題として

  1. 患者視点での情報発信
  2. 科学的根拠に基づいた情報発信
  3. 政策提言に対する期待

が寄せられました。
さらに、改正がん対策基本法で「がん患者が尊厳をもって暮らすことができる」という新たな文言が追加され、今向き合っている、これから向き合うことになるがん患者さんに、今後も必要な情報を提供し続けるがん対策情報センターでいていただきたいとのお話がありました。

日本対がん協会会長、国立がん研究センター名誉総長 垣添忠生様

日本対がん協会会長、国立がん研究センター名誉総長 垣添忠生様
「がん患者にとって情報は命である」という考えが、患者や家族だけでなく国民に広がったことを踏まえて、2006年がん対策基本法の成立、また2016年1月からのがん登録推進法より、進みつつあるがん対策の現状についてご説明いただきました。さらに、「情報は鍵」という観点でのがん対策情報センター10年間に対する評価、溢れる情報や正しくない情報の整備など、がん対策情報センターが担う今後の課題について、お話をいただきました。

最後に、がん対策情報センター長 若尾より、皆さまのお言葉から任務の重要性を再認識したとともに、精進していく力をいただいたこと、今後も国民の皆さまに有用な情報を発信していくことが約束されて閉会となりました。