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がん対策情報センター

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がん対策情報センター「患者・市民パネル」による「患者・市民が望むがん情報検討会」

開催日時

開催日:2011年2月13日(日曜日)
開催時間:13時から16時

会場

国立がん研究センター特別会議室

プログラム

テーマ:「相談支援センターの活用に向けて」

  •  はじめに(がん対策情報センターより)
  • 開会あいさつ
  • 患者必携の進捗報告
  • 相談支援センターの現状について
  • グループワークのオリエンテーション
  • グループワーク
  • 全体発表
  • グループディスカッション
  • 全体討論
  • 閉会あいさつ

概要

2月13日にがん対策情報センター「患者・市民パネル」による「患者・市民が望むがん情報検討会」が行われました。

「患者・市民パネル」は、がん対策情報センターの活動を応援してくださる患者さん、ご家族、一般市民の方で構成されるもので、主に意見募集や原稿チェックなどの活動をメールなどによって行っていますが、会として開催されるのは2010年6月の交付式に続いて今年度2回目となります。当日は北海道から沖縄まで、全国各地から54名の方が出席されました。

最初に、「患者必携」の進捗について報告がありました。「患者必携」は、企画・構成の段階から患者・市民パネルの皆さんにご意見をいただきながら作成され、完成版はがん対策情報センターのウェブサイト「がん情報サービス」で閲覧できますが、このほど書籍としても完成し、がん診療連携拠点病院に見本版を配布したこと、3月上旬より書店などでの販売が開始されること、今後、患者必携のよりよい活用と普及に向け、患者さんとご家族、医療者、地域が一体となった取り組みが必要であること、また、皆さんから引き続きご意見をいただきたいことなどが述べられました。

検討会風景

次に、今回のテーマである「相談支援センター」の現状について説明がありました。相談支援センターは全国のがん診療連携拠点病院に設置され、患者さん、ご家族のがんに関するさまざまな質問や相談に窓口や電話などでお応えしていること、しかしながら、まだ十分認知・活用されているとはいえないという現状について、これまでの世論調査や実態調査などに基づき、スタッフの配置状況、1日当たりの相談件数、相談内容などに関する報告が紹介されました。相談支援センターがさらに活用されるために、現在どんな課題があるか、また、どのようなことができるか広くご意見・ご提案をいただきたい旨の話がありました。

その後、7グループに分かれてグループワークを行いました。テーマについて、積極的にディスカッションをしていただき、内容についてグループごとに報告されました。各グループからは、ご自身やご家族のがんに関する経験や、お住まいの地域性などを踏まえて、幅広いご意見・ご提案をいただきました。

まず、現在の課題として、主な意見として以下の声が寄せられました。

  • 拠点病院を利用している患者でもその存在を知らない場合がある、拠点病院を利用していなければまったくわからない
  • 相談支援センターがあっても、場所がわかりにくい、部屋の前にたどりついても、ドアが閉まっていて、中に入りにくい
  • 運営が待ちの姿勢であるような印象をうける
  • 告知を受けた患者は「何を聞いてよいかが分からない(質問があるかどうかもわからない)状態」であり、利用するには勇気がいる
  • 相談支援センターを利用することで、どのような情報や支援が得られるかがわからない
  • 相談員がどこまで患者の心理的なニーズを把握でき応えられるかがわからない

これらの解決に向けて、さまざまな提案、提言が寄せられました。

  • 院内での周知の徹底として、診察や入院案内の説明を行うときなど、患者さんとご家族に必ずその存在をお知らせする仕組みをつくる
  • 医療者が、相談支援センターの紹介を積極的に行う
  • 相談の質を病院としてしっかりバックアップする体制をつくる
  • 院外での周知として、一般市民を含めて広く啓発をする(全国共通の相談支援センターのロゴの作成や、健診や教育などにおける啓発など)
  • 気軽に相談ができるようにサロンなど患者同士の支援の取り組みと協同した体制をつくる

全体討論では、相談支援センターへのハードルをどのように下げることができるか、背中を押してくれるような仕組みや制度のあり方、入りやすい環境でありながら相談者のプライバシーが保たれる環境の作り方について話し合いがなされました。最後に、がん対策情報センター 副センター長 若尾文彦より、相談支援センターが、院内だけでなく、地域の相談窓口として機能することが必要であること、病院として相談支援センターの重要性を認識し整備していくことが望まれること、また、患者必携がコミニュケーションツールとなり、情報の共有や相談支援センターの周知につながることを期待したいと話がありました。

会場にて尽きない意見交換がなされ、和やかな雰囲気のうちに終了しました。