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3回目の全国調査を実施

がん患者さんの医療や社会生活の実態に関する
3回目の全国調査を実施~3万4000人のがん体験を国のがん対策に~

2023年12月6日
国立研究開発法人国立がん研究センター

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜斉、東京都中央区)は、厚生労働省より委託を受け、わが国のがん対策の評価、方向性の検討に活かすため、がん患者さんの医療や社会生活の体験に関する実態を把握することを目的とした、全国調査(患者体験調査)を実施します。
わが国のがん対策は、2007年にがん対策基本法が施行され、それに基づくがん対策推進基本計画に沿ってさまざまな施策が行われてきました。しかし、進捗評価なくして施策の成否を判断することはできません。そこで、2012年に閣議決定された第2期がん対策推進基本計画から、がん対策を評価する指標を策定し、進捗評価を行っていくことが盛り込まれ、平成26(2014)年度に第1回目、平成30(2018)年度に第2回目の患者体験調査が実施されました。今回の第3回目の調査で得られた結果は、2023年3月に閣議決定された第4期がん対策推進基本計画の中間評価等に活用される予定です。

令和5年度患者体験調査

第3回患者体験調査のポイント

  • 第2回調査(平成30(2018)年度)は、がん診療連携拠点病院等から対象施設を無作為抽出し決定しましたが、今回の第3回調査では、都道府県でも調査結果を活用いただくことに重点を置き、都道府県ごとの推計値を算出するために、国が指定する全てのがん診療連携拠点病院等を対象としました。
  • 調査票発送対象者は、第2回は166施設20,488名でしたが、第3回は約380施設 約34,000名になる予定です。
  • 質問は概ね第2回のものを踏襲していますが、患者関係者のみなさまからの意見等を踏まえ、「治療開始までに受診した医療機関数」、「病院を探す際の困難さ」等を一部追加しました。
  • 調査票から得られた結果は、国が実施しているがん対策の評価や今後のがん対策推進計画の策定に活用されます。患者体験調査は、調査票を通して患者さんたちからの多くの声を施策へ届けることができる重要な調査です。

患者体験調査の概要

がん患者さんや家族の方が、医療機関や社会生活のなかで、実際に体験された実態を把握し、国や都道府県のがん対策が患者さんや家族の方の体験に反映されているか、進捗評価を行うために、患者体験調査を実施しております。国立がん研究センターでは、これまでに2回の患者体験調査を実施し、がん対策推進基本計画の評価等に活用されてきました(第1回調査平成26(2014)年度、第2回調査平成30(2018)年度)。
今回の第3回調査では、都道府県でも調査結果を活用いただくことに重点を置き、都道府県ごとの集計値の精度を向上させるために全てのがん診療連携拠点病院等を対象とし、さらに、がん診療連携拠点病院等以外も一部無作為抽出にて対象としました。また、調査票の質問内容は、患者さんの医療機関や社会生活のなかで体験されたことに関するもので、今回の調査では、「治療開始までに受診した医療機関数」、「病院を探す際の困難さ」等に関する項目を追加しています。調査によって得られた結果は、前回の調査同様に厚生労働省や各都道府県に報告します。また、第4期がん対策推進基本計画の評価等に活用される予定です。

患者体験調査の背景と目的

わが国のがん対策は、2007年に策定されたがん対策基本法を基に、がん対策推進基本計画が施行されています。その国の施策に、がん患者さんや家族の方に影響するさまざまなことを施策に反映させていくことが欠かせません。また、がん対策において継続的な評価体制の構築と経年的な指標の測定は不可欠です。そのため、がん患者さんや家族の方が、実際の医療現場や社会生活のなかで体験された実態を把握し、国や都道府県のがん対策に反映、進捗評価を行うために、患者体験調査を実施しています。
本年3月に第4期がん対策推進基本計画が閣議決定され、がん対策の進捗を把握するための指標について検討が進められています。患者体験調査は、がん対策指標の計測に患者の声を届けるために重要な調査であり、今後のがん対策に役立てていくことを目的としています。

調査方法と対象者

今回の調査では、より正確にがん患者さんの体験を集約でき、患者さんの意見ががん対策に反映されるよう、国が指定する全てのがん診療連携拠点病院等を対象とし、さらに、それ以外の病院を一部無作為に抽出しました。参加協力が得られた施設において、2021年の1年間に受診した患者さんの中から抽出し、計3万4000人に対して調査票を発送します。また、がん以外の他の疾患や、良性腫瘍で受診した方も含まれており、がん患者さんとの比較も予定しています。
現在入院中などでご本人が回答できない場合は代理の方にご記入をお願いしています。既に亡くなった方についても、その療養中の体験は非常に重要と考えるため、対象に含めています。
調査協力施設においては、院内掲示あるいはホームページ等で調査協力へのお願いが掲載されます。

調査項目

質問項目は、患者さんが医療機関や生活上で体験された事柄に関するもので、その作成には、厚生労働省のがん対策推進協議会、全国がん患者団体連合会の方々、国立がん研究センター患者・市民パネルのみなさまをはじめ、さまざまな立場の方からご意見をいただき、患者体験の実態を適確に反映できるように、何度も表現に修正を重ね作成しました。例えば、医療機関での診断から治療を受けるまでの期間の長さ、治療を選ぶ上で十分な情報が得られたか、医療スタッフは相談しやすかったか、職場・仕事での体験、周囲の人からのサポート、治療の進歩を感じたかなど、さまざまな場面で重要であると思われる要素を設問に設定しました。
今回は、前回の調査の内容に加え、「治療開始までに受診した医療機関数」、「病院を探す際の困難さ」等を一部追加しています。

調査票送付期間・返送期限

調査票は2023年12月中旬~2024年1月中旬に発送し、返送期限は調査票到着より約5週間を目安に設定しています。

回答方法

調査票への回答は、選択式、無記名で回答いただきます(一部記述あり。また、自由にご意見、ご感想を書いていただける欄も設けています)。

集計・解析結果の報告

回収した調査票は、国立がん研究センターで集計を行います。
集計・解析結果については、厚生労働省や各都道府県にも報告し、第4期がん対策推進基本計画の評価等に活用される予定です。また、国立がん研究センターがん対策研究所のホームページでも公開予定で、詳細な解析を行い、学術発表することも視野に入れています。協力施設にも集計結果を共有し、医療の質の向上に役立てられるようにします。

個人情報の取り扱いについて

調査票は協力施設の協力のもと発送し、返送は無記名で、直接国立がん研究センターへお願いしています。

前回の調査結果

平成30年度患者体験調査
平成26年度患者体験調査

報道関係からのお問い合わせ先

患者体験調査について

国立研究開発法人 国立がん研究センター
がん対策研究所 医療政策部
〒104-0045 東京都中央区築地5-1-1
ダイヤルイン:03-3547-5201(内線1606) E-mail:canpi●ncc.go.jp(●を@に置き換えてください)

その他全般について

国立研究開発法人 国立がん研究センター
企画戦略局 広報企画室
〒104-0045 東京都中央区築地 5-1-1
ダイヤルイン:03-3547-5201(内線 3548)
TEL: 03-3542-2511 E-mail:ncc-admin●ncc.go.jp(●を@に置き換えてください)

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