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国立がん研究センター 東病院

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研究について

大腸内視鏡

Narrow band image(NBI)システムやBlue Laser Imaging (BLI) システムの導入により、大腸内視鏡検査では、NBI、BLI観察による腫瘍・非腫瘍の鑑別診断や内視鏡切除か外科的切除の方針を決定するための深達度診断の有用性、NBI、BLI観察下により病変の発見率向上に関する研究が行われています。さらに、大腸内視鏡による腺腫や早期がんを切除した後に、どのくらいの間隔で次の検査を行えば、大腸がんの予防が可能かを検討するため、適切な検査間隔を決定する臨床試験、Japan Polyp Study(外部サイトにリンクします)が多施設共同の班研究として行われています。 現在では、コホート試験として前向きに臨床試験を継続しています。

アルコール代謝酵素と頭頚部・食道の多重がん発生の関連性に関する研究

若いころ飲酒したとき顔が赤くなる方は、日本人の約40%を占めます。この方たちが毎日多量の飲酒をされると頭頸部や食道がんになる確率が高くなることがわかってきました。アルコール代謝酵素とその代謝産物(アセトアルデヒド)は頭頸部・食道の多重がん発生に関して強い関連があることが遺伝子解析の結果確かめられ、新しい概念を確立しつつあります。現在、アルコール代謝と頭頸部、食道を含む全身の多重癌との関連につき多施設共同の臨床試験を行っています。

酸素飽和度イメージング内視鏡

がんの多くは低酸素状態にあるという、がんのもつ機能的特性を応用した新しい内視鏡機器開発を企業と共同で開発しています。また、高酸素状態にあるがんが、抗がん剤の効果が高い結果が示唆されており、がんに対する治療の効果を予測するデバイスとしての研究も進めています。

新規イメージング内視鏡

近赤外光や、分子をターゲットとした内視鏡画像情報を病変の検出やがんの進行度の評価につなげる、次世代内視鏡といわれている内視鏡です。工学系・理学系の大学と協力して近赤外光の応用による胃や食道、大腸の表面に現れていない病変の検出や、通常の内視鏡では全く見えないところまで見えるという画期的な内視鏡の開発を行っています。

生分解ステント

食道がん治療後に食道が狭窄してしまい、長期にわたり拡張術を繰り返している患者さんに対して、体内で1.5カ月から3カ月で吸収されるステントの有効性と安全性を評価する企業主導の治験を実施しています。

共焦点レーザー顕微内視鏡

消化管の粘膜を1,000倍の倍率で観察可能な、超拡大内視鏡を用いて、消化管のがんや前がん病変に対して、治療前の診断を精密に行う研究を進めています。

人工知能を用いた内視鏡診断補助機器

内視鏡画像を機械に学習させ、病変の有無や質的診断を補助する人工知能システムを開発しております。画像診断における機械学習の領域は近年大きな進歩が得られている領域であり、機械学習に関する専門家との連携を通じて内視鏡診断への応用を進めています。

NEXT棟2階に開設した医療機器開発センターでは、このような新しい内視鏡機器開発の研究を、先端医療開発センターやアカデミア、企業と連携して行っています。我々は、次世代に誇れる新しい内視鏡機器を開発し、いち早く臨床現場に届け、国民の健康に貢献したいと思っています。