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国立がん研究センター 東病院

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先進医療:手術支援ロボットを用いた胃がん手術

はじめに

2015年10月より、国立がん研究センター東病院胃外科にて、手術支援ロボットを用いた腹腔鏡下胃がん手術を厚生労働省の認可する先進医療(先進医療B)として行うことが可能となりました。先進医療技術名は「内視鏡下手術用ロボットを用いた腹腔鏡下胃切除術」で、ロボット手術の安全性、有効性、経済性を検証する多施設共同臨床試験として行われます。

この試験では、参加施設・術者(執刀医)個人の双方について、ロボット手術や腹腔鏡下手術の経験や、技術を担保する認定資格などに関する一定の基準が設けられており、それらを満たした施設の外科医のみが実施することができます。本試験についてもっと詳しくお知りになりたい方は、研究代表施設 藤田保健衛生大学病院のホームページをご覧ください。

手術支援ロボットを用いた胃がん手術

術者はサージョンコンソールと呼ばれる操作システムに座り、患者さんの体内に挿入されたロボット鉗子を操作し手術を行います。

  • 手術支援ロボットを用いた胃がん手術
  • 手術支援ロボットを用いた胃がん手術

ロボットアームには3Dハイビジョン内視鏡、自由に動く関節を持った多機能鉗子、凝固デバイスが装着されており、術者はマスターコントローラーを用いて指先でこれらを繊細に操作します。

ダヴィンチの鉗子は手ブレ補正機能により、従来の腹腔鏡手術よりも精度の高い動きが可能です。これによって、手術のクオリティ向上、合併症発生率の軽減が期待されています。

本先進医療技術の特徴

費用

先進医療は、(1)通常の診療に係る費用、(2)先進医療に係る部分の費用について、混合診療として扱うことが国から特別に認められています(図1参照)。(1)の部分は通常の保険診療として行うことが可能であり、さらに年齢や所得に合わせて高額療養費制度が適用されるため、負担が軽減されます。一方、(2)の先進医療にかかる費用は基本的に患者さんの自己負担となりますが、本技術においては、その一部をIntuitive Surgical社が負担します。したがって、(2)の部分で患者さんが負担する金額は約63万円となります。さらに、加入している民間医療保険の契約内容によっては、先進医療特約の支給対象となる場合もあります。

図1 自己負担額の目安

図1

拡大図は関連ファイルをご覧ください。

使用する手術支援ロボット

米国Intuitive Surgical社の製品「ダ・ヴィンチ(da Vinci Surgical System)」を使用します。ロボットといっても、ロボットが自動的に手術を行うわけではなく、外科医の意思で患者さんの腹腔内に挿入された4本のアームを操り手術を行います。手術による腹部の傷の大きさは、腹腔鏡下手術によるものとほぼ同じです。

期待される効果

アーム先端に取り付けられた手術器械は多関節となっており、腹腔鏡下手術の器械より繊細な動きが可能です。また、生理的な手ぶれが制御されますので、より精密な動きが可能です。これらの特徴により、手術に関連した合併症を減らすことが期待されています。

適応・術式

臨床病期IからIIの胃がんが適応となります。術式は幽門側胃切除、噴門側胃切除、胃全摘となります。先進医療としてこの手術を受けるためには、そのほかにもいくつかの基準を満たしている必要があります。

手術を希望される方、もっと詳しくお知りになりたい方

費用や適応などに関してさらに詳しくお知りになりたい方は、当院胃外科外来を受診し、ご相談ください。セカンドオピニオンも承っています。