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国立がん研究センター 東病院

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診療について

診療内容

当科はその頭頸部がんの中心的な治療である手術を担う部門です。舌がんを含めた口腔がん、喉頭がん、下咽頭・頸部食道がん、中咽頭がんの治療がその多くを占めています。2016年に当科の新規の患者数は484例で、その内訳は口腔がん117例、喉頭がん75例、咽頭がん131例、鼻副鼻腔がん25例、甲状腺がん73例、唾液腺がん22例、その他41例でした。2016年の手術件数は555件であり(表1)、遊離組織移植を主とした再建手術が90件と全身麻酔手術471件の19%を占め、進行がんが多いことも特色です。

診療実績

表1 切除部位、術式内訳
全身麻酔  
口腔 129
咽頭 136
喉頭 30
鼻副鼻腔 14
甲状腺 45
唾液腺 17
頸部郭清単独 60
局所麻酔 40
その他 84
555

局所進行がんでは、1980年代からの顕微鏡下血管吻合を用いた遊離組織移植の開発により、広範囲切除術後の機能・整容的な保持が可能になったことで、外科治療は飛躍的に進歩しました。国立がんセンターでは早期から形成外科の協力を得て、遊離組織移植を導入しておりその実績は国内有数です。頭頸部内科放射線治療科消化管内科とも連携し集学的治療を行っており、頭頸部がんの病床数としては全国有数の規模となっています。

当科の手術の特色としては機能温存手術があります。喉頭や下咽頭の部分切除といった会話や摂食機能を温存する術式の開発を行ってきました。また口腔・中咽頭がんの切除のでは下口唇・下顎骨の切離を避け、かつ保存的な切除を行うことで、機能や整容面の保持と根治性確保の両立を図っています。頸部リンパ節転移に対する頚部郭清術では頸部の筋肉や静脈、神経を温存した保存的頸部郭清術を原則としています。

近年、内視鏡の光学技術の進歩、頭頸部がんハイリスク群が明らかになり、頭頸部の表在がんが発見されるようになりました。頭頸部表在がんに対しては消化管内視鏡科と協力して、内視鏡的咽喉頭手術(ELPS)を行っています。

口腔ケアは術後合併症率の低下に寄与することが明らかになっています。また、術前外来では手術の解説を看護師が行っており納得して治療が受けられるように支援しています。このように歯科をはじめ支持療法チームとも緊密に連携し診療を行っています。