病理・臨床検査科 << 国立がん研究センター東病院

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病理・臨床検査科

1.病理・臨床検査科について
2.診療について
3.研究および教育について

1.病理・臨床検査科について

担当医師名
(ふりがな)
担当臓器 役職
桑田 健*a,b
(くわた たけし)
桑田 健 (くわた たけし)
上部消化管(胃)
泌尿器
家族性腫瘍
病理・臨床検査科
科長
先端医療開発センターncc管轄サイトへのリンク併任)
菅野 雅人*a,b,c
(すがの まさと)
菅野 雅人 (すがの まさと)
泌尿器
血液腫瘍
病理・臨床検査科
医長
先端医療開発センターncc管轄サイトへのリンク併任)
石井 源一郎*a,b
(いしい げんいちろう)
石井 源一郎 (いしい げんいちろう)
肺、縦隔 先端医療開発センターncc管轄サイトへのリンク
臨床腫瘍病理分野・分野長
( 病理・臨床検査科併任 )
藤井 誠志*a,b,c
(ふじい さとし)
藤井 誠志 (ふじい さとし)
頭頸部
消化管(食道)
乳腺
骨軟部、婦人科、皮膚
先端医療開発センターncc管轄サイトへのリンク
臨床腫瘍病理分野・ユニット長
( 病理・臨床検査科併任 )
小嶋 基寛*a,b,c
(こじま もとひろ)
小嶋 基寛 (こじま もとひろ)
肝胆膵
消化管(大腸)
先端医療開発センターncc管轄サイトへのリンク
臨床腫瘍病理分野・ユニット長
( 病理・臨床検査科併任 )
落合 淳志*a,b
(おちあい あつし)
落合 淳志 (おちあい あつし)
消化管 先端医療開発センターncc管轄サイトへのリンク
センター長
バイオマーカー探索TR分野・分野長

*a: 病理学会認定・病理専門医 b: 同・指導医 c: 臨床細胞学会認定・細胞診指導医

病理・臨床検査科では、2013年11月に臨床検査室の品質管理と技術能力に関するISO15189認定を取得(2015年12月には拡大審査も通過)し、それにより保証される管理および品質マネジメントシステムのもと、2017年4月現在、日本病理学会認定の専門医、指導医資格を持つ6名の病理医と10名の臨床検査技師(うち細胞検査士4名)で診療業務を行っています。

病理・臨床検査科には臨床各科との連携が欠かせません。このため、当科では部内カンファレンスに加えて、臨床各科との合同カンファレンスやCPCを積極的に開催しています。特に頭頸科、呼吸器外科・内科、消化管内視鏡科、血液腫瘍科との間では毎週カンファレンスを開催し、その情報は患者さんの治療方針決定にも役立っています。また国立がん研究センターにおける受託研究、バイオバンク業務や病理診断コンサルテーションにも関わり、国内外の学会等を通じた最新の情報収集、発表や研究論文執筆を通じて病理診断学の向上につながる情報発信に努めています。

2.診療について

病理・臨床検査科が行う診療業務として、病理組織診断と細胞診断があります。病理組織診断では、内視鏡や手術により患者さんから採取された検体について病理組織標本を作製し、顕微鏡で病変の組織や細胞を直接観察することで、良悪性などの診断を行っています。細胞診断では、胸水や腹水、尿中に存在する細胞や、病変に直接針を刺して採取した細胞を顕微鏡で観察し、診断を行います。

当科では、1年間にこうした生検・手術検体に対する病理組織診断を約13000件、細胞診断を約4000件(いずれも2016年実績)行っています。特に頭頸部や呼吸器、消化管腫瘍については国内有数の症例数があり、診断にあたっては従来の組織形態所見は勿論、免疫染色や遺伝子検査を積極的に行い、総合的な診断を行っています。また、当院の特色として国内一の実績を持つ未承認薬の医師主導治験があり、病理医として新たな分子標的治療薬や今後期待される免疫療法の適応・効果判定に関連した診断法の開発、診断基準の設定にもかかわっています。

このほか、当科が行う診療として病理解剖があります。これは最先端の医療もおよばず亡くなられた患者さんについて、ご家族の承諾のもとご遺体を解剖させていただき、死因や治療に対する効果、或いは生前の診断がなどを判断するものです。病理解剖による評価は患者さん本人の最終診断となるのみならず、今後の癌診療レベルの向上に重要なものです。

表1 診療科別病理組織診断件数(2015年1月-12月)
診療科 生検標本 手術標本 細胞診 剖検
血液腫瘍科 371 1 131 0
呼吸器内科 784 3 907 1
消化管内科 154 0 74 0
肝胆膵内科 489 1 450 0
乳腺腫瘍内科 174 2 78 2
消化管内視鏡科 4951 0 4 0
呼吸器外科 433 531 530 1
食道外科 8 184 19 0
胃外科 55 239 109 0
大腸外科 83 398 19 0
肝胆膵外科 131 234 117 1
乳腺外科 593 358 132 0
小児腫瘍科 11 0 7 0
整形外科 43 16 1 0
皮膚科 16 0 0 0
泌尿器科 264 103 736 0
婦人科 18 0 199 0
形成外科 2 5 2 0
頭頚部外科 621 391 388 0
頭頚部内科 34 1 11 0
放射線治療科 149 3 4 0
その他 27 1 7 0
合計(件) 9411 2358 3925 5

3.研究および教育について

病理・臨床検査科の医師はいずれも先端医療開発センターncc管轄サイトへのリンクと併任になっており、がんの生物学的特性の理解や新規治療法開発を目指した研究に従事しています。また、新規抗がん剤開発にかかわるバイオマーカー検索やコンパニオン診断法の開発にも積極的に取り組んでおり、国際共同治験や東病院で実施される世界に先駆けたFIH (first in human) 試験における病理中央診断を担うなど、さまざまな臨床研究の推進に貢献しています。このほか、2017年度中には病理検査室内で病理組織標本を用いた次世代型シークエンサーによる遺伝子変異解析も運用が開始され、国立がん研究センター内外の部門・研究室との共同研究を推進してゆく予定です。 なお、研究の詳細については先端医療開発センターncc管轄サイトへのリンク、臨床腫瘍病理部分野およびバイオマーカー探索TR分野の項もご参照ください。

教育、研修に関しては、外科や内科からのローテーションや他大学からの研究生を積極的に受け入れており、検鏡の指導、カンファレンス、学会発表や論文作成など研究指導も行っています。