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国立がん研究センター 東病院

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難治性瘻孔の治療について

概説

体内と体外との間、または管腔臓器間に生じる管状の欠損のことを「瘻孔」といいます。手術の際に生じることがあり、全身の状態が回復してもなかなか治らないことがあります。このような状態を難治性瘻孔といいます。日常生活を何とか送ることができても、難治性瘻孔がある場合は特別なケアが必要となり、生活の質を著しく落とすことになります。

難治性瘻孔の種類

瘻孔は様々な部分で生じます。当科で主に治療の対象としているものは、以下の通りです。

直腸膣瘻、直腸膀胱瘻、膀胱膣瘻

下部消化管手術や泌尿器科の術後に生じることがあります。直腸膣瘻は直腸(便の通り道)が膣に通じているため、膣から便が排出されることがあります。直腸膀胱瘻や膀胱膣瘻では、膀胱(尿を溜める所)と通じているため、肛門や膣から尿が排出されます。

肺瘻、気管支断端瘻

肺の手術後に、肺の孔や気管断端が塞がらず、空気が漏れることがあります。皮膚の下に空気が溜まったり、体表に通じることもあります。

治療方法

保存的治療(手術以外の方法)で治らなかった場合は、手術を検討します。

手術の手順

  1. 痛んだ組織の除去(デブリードマン):瘻孔周囲の痛んだ組織を除去し、健康で血流の良い組織を露出させます。
  2. 孔の閉鎖。孔を縫い閉じます。このままでは、再度孔が開いてしまうことが多く、次の皮弁移植を行います。
  3. 体の他部位から皮膚+皮下組織+筋肉を移植し、縫い閉じた孔を覆って補強します。

手術の効果

瘻孔が塞がり、生活の質が向上します。しかし、上記の様な手順で治療を行っても瘻孔が再発する場合があります。

難治性瘻孔の治療のご相談

診察の予約をし、形成外科外来を受診してください。難治性瘻孔は複雑な経過をたどっているため、紹介状があることが望ましいです。