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通院治療センターについて

通院治療センターでは、患者さんにとって適切な抗がん剤治療(がん薬物療法)を安全・安心に実施できるようこころがけています。通院で抗がん剤治療を行うことにより、これまでのようにご自宅での生活やお仕事を続けながら治療に取り組むことができます。

通院治療センターでは、当院が開院した1992年から外来でさまざまな抗がん剤治療を行ってきました。2022年の1年間で抗がん剤治療や輸液などで通院治療センターを利用した総件数は54,291件、1日平均件数は223.4件となっています。外来で点滴による抗がん剤治療を受ける患者さんの数は年々増加しており、通院治療センターにおける年次推移を図1に示します。

グラフ1

図1:通院治療センターにおける抗がん剤治療件数(ホルモン療法や骨転移治療薬を含む)の年次推移

通院治療センターには、点滴のためのベッド(19台)とリクライニングチェア(59台)の計78台の治療ブースが用意されており、プライバシーが確保されリラックスできる環境で治療が受けられるよう配慮しています。

2022年の外来での点滴による抗がん剤治療の診療科別件数は、消化管内科(胃、食道、大腸等)13,225件(37%)、腫瘍内科(乳、腎、前立腺等)8,878件(24%)、肝胆膵内科(肝、胆、膵臓等)6,866件(19%)、呼吸器内科(肺、胸膜等)3,824件(11%)、頭頸部内科(咽頭、喉頭、舌等)1,973件(5%)、血液腫瘍科(リンパ腫、骨髄腫等)1,245件(3%)、その他208件(1%)となっています(図2)。

グラフ2

図2:外来での点滴による抗がん剤治療の診療科別実施割合(2022年)

外来化学療法ホットライン

外来で抗がん剤治療を受ける患者さんを対象に、帰宅後の副作用やさまざまな質問などに、通院治療センター専任の薬剤師、看護師が電話で対応する「外来化学療法ホットライン」を2008年から開設しています。2022年は3,408件の患者さん・ご家族からの電話相談があり、ご自宅での副作用への対処や不安、疑問などへの対応を行いました。また、医師の外来診察に加え、必要な患者さんにはがん薬物療法についての看護外来、薬剤師外来を受診してもらい、適切な治療管理や副作用の指導を行っています。外来での安全・安心な抗がん剤治療のため、チーム医療で副作用の早期対応や重症化の防止への取り組みに努めています。

更新日:2023年4月27日