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眼腫瘍科

1.眼腫瘍科について
2.診療について
3.研究について


1.眼腫瘍科について

医師名(ふりがな) 役職・専門分野 専門医・認定医資格 メッセージ
鈴木 茂伸
(すずき しげのぶ)
鈴木 茂伸 (すずき しげのぶ)
科長
眼腫瘍科
眼腫瘍・腫瘍性疾患
日本眼科学会専門医
がん治療認定医
 
相原 由季子
(あいはら ゆきこ)
相原 由季子 (あいはら ゆきこ)
医員    

眼腫瘍科が扱うのは眼球に加え、結膜・眼瞼(がんけん)・眼窩(がんか)と幅広く、それぞれに異なった腫瘍が生じます。もともと眼に発生する腫瘍自体が珍しいのですが、個々の腫瘍はさらに頻度が低く、治療法も多岐にわたるため、眼腫瘍を扱う施設は限られています。また、眼腫瘍の治療目的は生命の安全を図るのが第一ですが、それとともに眼内腫瘍では有効な視力の温存、また眼窩や眼瞼腫瘍では容姿や機能の回復・維持を図ることも目的になります。


2.診療について

当院の眼腫瘍科は、特に眼内腫瘍の治療に力を入れてきました。治療と共に、セカンドオピニオンにも積極的に応じており、原発性眼内腫瘍である網膜芽細胞腫(小児)と脈絡膜悪性黒色腫(成人)に関しては、全国の患者さんの半数以上の方が当院を受診されています。網膜芽細胞腫では放射線照射・全身化学療法・小線源治療に加え、眼動脈注入療法・硝子体注入療法などの独自の治療法を臨床導入してきました。脈絡膜悪性黒色腫では、放射線照射・小線源治療・眼球摘出などを、患者さんのご病状に合わせて適宜選択しています。

結膜・眼瞼・眼窩腫瘍では手術治療が原則ですが、放射線治療も積極的に行ってきました。特に眼瞼腫瘍は一般に放射線感受性が低いといわれますが、ほとんどのタイプで一定の局所制御が得られることがわかってきました。

眼付属器は、低悪性度の悪性リンパ腫が生じやすい組織です。血液腫瘍科の協力のもと、全身検査を行うとともに細胞学的な診断方法を取り入れ、放射線を主体とした治療を行ってきました。一方、無治療で慎重な経過観察を行っても進行しない場合があり、患者さんと十分にご相談のうえで治療方針を決めています。

現在、常勤医2名、非常勤医2名で診療を行っています。年間の手術件数は約300件で、そのほとんどが悪性腫瘍であり、通常の眼科手術は行っておりません。外来は、新患の方が毎年150人ほどで、その割合は眼内腫瘍が40%、眼瞼・眼窩・結膜腫瘍がそれぞれ15%程度です。

網膜芽細胞腫の子供をもつ親の会である「すくすく」は、当院を活動拠点にしています。年1回の勉強会などに全面的に協力しています。また、診療に関しての意見などもどんどんいただき、改善に努めています。

眼腫瘍科 診療実績(疾患別症例数)
  2009年 2010年
2011年
網膜芽細胞腫
45 51
51
脈絡膜悪性黒色腫
16 21
14
結膜腫瘍
17 14
17
眼窩腫瘍(涙腺腫瘍含む)
17 22
22
眼瞼腫瘍
16 19
17
41 41 47

152 168
168
(セカンドオピニオン含む)

眼腫瘍科 治療成績

    2009年
2010年
2011年
網膜芽細胞腫 治療症例数
32
38
37
治療眼数
51
57
57
眼球温存率
57%
56%
未確定


3.研究について

網膜芽細胞腫の治療法は独自のものを含め数多くありますが、それぞれの有効性を示すと共にその最適化に取り組んでいます。悪性黒色腫は、臨床診断の確度を高めること、また転移の早期発見に向けた臨床研究を計画しています。