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国立がん研究センター 中央病院

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再建手術について

皮弁とは

「血流のある皮膚・皮下組織や深部組織」であり、強度と柔軟性・Volumeを再現できます。大きな組織欠損、死腔のある部位、陥凹のある部位、関節部、腱・骨・人工物の露出部などに適応があります。血管をつけたまま移植部位へ移動する「有茎皮弁」と、血管を切り離してマイクロサージャリーによる吻合を要する「遊離皮弁」があります。

マイクロサージャリーとは

顕微鏡下で行う手術、主に血管吻合の事を指します。直径0.3mmから3mm程度の血管を扱います。遊離皮弁においては必須の技術になります。神経縫合もマイクロサージャリーで行います。

各再建手術

乳房再建

乳房切除と同時に再建を行う一次再建と、時間をおいてから再建を行う二次再建があります。再建材料は、シリコンインプラントを用いる人工物再建と皮弁を用いる自家組織再建があります。人工物再建は、切除状況によって、一期的にインプラントを挿入する方法と、エキスパンダー(組織拡張器)を用いて皮膚を伸ばしてからインプラントを挿入する二期的再建を適宜選択します。自家組織再建は、主に広背筋皮弁と腹部皮弁を用います。人工物と自家組織にはそれぞれ長所・短所があり、患者様の希望や切除の状況に応じて選択します。術後乳房変形の修正や乳輪乳頭の作成なども行います。

乳房再建

頭頸部再建

頭頸部領域は、呼吸・摂食・発声など生存に重要でQuality of Lifeに直結する器官が集まっています。舌・咽頭・喉頭・上顎・下顎・頭蓋底などの欠損を、主に皮弁を用いて再建します。遊離空腸弁、腹直筋皮弁、前外側大腿皮弁、腓骨皮弁、肩甲骨皮弁などを用います。

四肢骨軟部再建

四肢体幹の悪性軟部腫瘍切除は広範な組織欠損を伴うことがあり、主に皮弁や植皮での再建を行います。四肢の主要動脈が切除される場合には、人工血管や静脈を用いた血行再建を行います。関節や骨、人工物が露出する場合には皮弁での被覆を要します。骨皮弁による骨欠損の再建や、筋膜皮弁を用いた胸腹壁の再建なども行います。

その他再建

体中のあらゆる組織欠損に対し、その時に適切な再建方法を臨機応変に選択します。他科手術中の重要血管や神経の切断などの際に、緊急で修復術を行う事もあります。

術後合併症の治療

術後変形、瘢痕拘縮、ケロイド、創のし開、難治性潰瘍、褥瘡、リンパ浮腫など。