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国立がん研究センター 中央病院

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研究について

長い間、外見の症状は、「命の引き換えにやむを得ない副作用」であると考えられ、その予防法や治療法はあまり研究されてきませんでした。また、その具体的な対処法も、スキンケアや化粧、ヘアケアなど、患者さんの日常整容行為と密接な関係があるにもかかわらず、科学的に検証されることはありませんでした。というのも、外見の問題は、医学のみならず、看護学、薬学、香粧品学、心理学などの狭間に位置し、多分野の連携なしに適切な解答を導くことができなかったからです。

そこで、私たちは、患者さんとさまざまな分野の研究者と協働して、外見に生じる副作用症状への予防方法や治療方法、日常整容のケア方法に関する研究を行っています。2016年7月には、私たちがメンバーになっているがん患者の外見支援に関するガイドラインの構築に向けた研究班(国立がん研究センターがん研究開発費)の成果物として、日本で初となる「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」を出版しました。

現在は、AMED「分子標的資料役によるざ瘡様皮膚炎に対する標準的ケア方法の確立に関する研究」を中心に、多施設と連携しながら、外見の症状に対するより良い解決策を検証しています。今後は、身体症状そのものだけでなく、外見が気になる場面でのコミュニケーション方法などの心理社会的な支援プログラムをつくることも含めて、アピアランスケアの研究を深め、外見の変化に起因する患者さんの苦痛を軽減したいと考えています。