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国立がん研究センター 中央病院

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IVR検査

IVR検査とは

IVRはインターベンショナル・ラジオロジー(Interventional Radiology)の略で ”画像下治療” とも呼ばれています。

エックス線透視や超音波、CTを見ながら体内に細い管(カテーテルや針)を入れて病気を治す治療法です。

IVRは手術を必要としないため、身体にあたえる負担が少なく、病気の場所だけを正確に治療でき、入院期間も短縮できるなど優れた特徴を持っています。腫瘍を治療したり、がんに伴う症状を取り除くなどがんの治療に広く応用されています。

使用装置

IVR-CTシステム

IVR-CT システム
TOSHIBA社
IVR-CT システム(2台)
(16列マルチスライスCT)

治療を行うベッドの上で、エックス線透視、血管撮影、CT撮影を行うことが可能なため、より正確に腫瘍の位置や治療範囲の確認を行うことができます。

当院では、FPDを搭載した透視装置と16列マルチスライスCTを組み合わせた、IVR-CTシステムを導入しています。

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がんを診断する(生検)

肺がんの針生検CT(矢印:肺癌)

肺がんの針生検CT(矢印:肺がん)

さまざまな画像診断装置を用いても、腫瘍組織を直接見る事はできませんが、適切な治療を選ぶため、腫瘍組織を直接顕微鏡で確認しなくてはならない場合があります。このような場合に、画像を用いて腫瘍に針を刺し、安全に素早く腫瘍組織を採取することができます。当院では、超音波装置やエックス線透視装置とCTが一体となった装置を用いて、ほとんどの部位から腫瘍組織を採取することができます。

がんをやっつける(ラジオ波焼灼療法:RFA)

針先からラジオ波と呼ばれる電磁波を発生することにより熱を発生させ、腫瘍を壊死させる。

  • 肺がんの針生検CT(矢印:肺癌)

    肝がんの焼灼療法
  • 焼灼療法の針

    焼灼療法の針

がんをやっつける(カテーテル治療)

腫瘍が成長するためには、血液から酸素や栄養をもらう必要があります。腫瘍に血液を送っている血管から治療をするのがカテーテル治療です。カテーテルは血管に挿入する細いチューブで、体中のほぼあらゆる部位の腫瘍に 血液を届けている血管まで挿入することができます。ここから抗がん剤を流せば、腫瘍以外の部位に影響を与えず 腫瘍のみに治療を行うことができますし、この血管を詰めてしまえば、腫瘍が必要としている血流を止めてしまうこともできます。体を切らずに、表面に近い血管からカテーテルを挿入するだけで可能な治療ですから、体への負担も少ない治療です。

  • 血管撮影で血管を確認

    血管撮影で血管を確認
  • 肝動脈造影CTで腫瘍位置と栄養血管を確認(矢印:肝細胞癌)

    肝動脈造影CTで腫瘍位置と栄養血管を確認(矢印:肝がん)
  • 肝臓動脈と肝腫瘍の3次元画像

    肝臓動脈と肝腫瘍の3次元画像
  • カテーテル

    カテーテル
  • コイル(栄養血管を詰める塞栓物質)

    コイル
    (栄養血管を詰める塞栓物質)
  • ゼラチンスポンジ(栄養血管を詰める塞栓物質)

    ゼラチンスポンジ
    (栄養血管を詰める塞栓物質)

がんを凍らせる(凍結療法)

凍らせること(凍結)と解凍を2回繰り返すと細胞構造が破壊され死んでしまいます。この原理を用いた治療が凍結療法です。特殊な針に高圧のガスを通すと針の先端が-185°もの超低温になり、周囲の組織が凍結します。凍結の範囲をMRIやCTの画像を見ながら確認します。治療は1時間程度で終わり、針を刺すだけなので傷跡もほとんど残りません。治療後は経過観察のために定期的にCT検査を行います。がんの組織は機能を失いゆっくりと無くなっていきます。

  • 針の先端に氷が生成

    針の先端に氷が生成
  • 腎がんの凍結療法中(矢印:凍結部分のMRI画像)

    腎がんの凍結療法中
    (矢印:凍結部分のMRI画像)
  • 治療後~治療2週間後~治療6週間後~治療3か月後

    治療後、治療2週間後、
    治療6週間後、治療3か月後

栄養管理

治療のため一時的に口から食事がとれない患者さんの胃に、管を通じて栄養を送り込むことができます。お腹の上から直接胃に管を挿入する方法(PEG)と、首の付け根から管を胃まで挿入する方法(PTEG)があります。ともに、鼻や喉を管が通るわけではないため、喉の違和感がなく、顔の部分に管がみえないため外見にも影響がありません。

  • 胃に口を作る

    胃に口を作る"PEG"
  • 食道に口を作り、胃や腸まで

    食道に口を作り、胃や腸まで 管でつなぐ“PTEG”

痛みの緩和

がんが骨転移をきたすと骨が弱くなり、強い痛みを伴うようになります。このような痛みをやわらげるため治療の一つに、骨セメントという治療があります。エックス線透視やCTで位置を確認しながら、痛みのある骨に注射をして、そこから骨セメントと呼ばれる薬品を注入します。これにより骨が補強され、痛みが緩和されるようになります。

  • 腰椎MRI画像(T2強調画像)

    エックス線透視下で針を腰椎に刺したところ
  • 脳血管画像(MR Angiography)

     骨セメント注入後
    (黒くモヤモヤしているのがセメント)