先進医療 << 国立がん研究センター中央病院

先進医療



先進医療は、医療技術ごとに、実施者、治療対象、治療法とその実績、医療安全など、厚労省の基準を満たし、かつ、実施承認を受けた医療機関でのみ行われる医療です。
〔リンク:厚生労働省 先進医療の概要について〕
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/index.html 外部サイトへのリンク

先進医療は、厚生労働省が定める「評価療養」に該当します。
治療としては確立していても、保険診療として認められていない先進的な医療技術に対して、将来的に保険診療の対象にすべきかどうか、検討される段階にある医療です。

先進医療による治療を受ける場合、患者さんが支払う費用は、次の1)と2)を合算した金額です。

1) 先進医療の医療技術料は、全額自己負担です。
    (現時点で、保険診療に認められていないため。)
2) 通常の治療と共通する部分(診察、検査、入院料等)は、保険診療が適用されます。
    (各種保険制度における一部負担金がお支払額となります)

なお、お支払額については
・1)先進医療の技術料は、各種保険制度における「高額療養費制度」の対象とはなりません。
・1)先進医療の技術料 2)各種保険制度における一部負担金は、ともに所得税法上の医療費控除の対象となります。

◆ 国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院では、次の先進医療を実施しています。
先進医療に関するお問い合わせは、相談支援センター窓口(03-3547-5293、平日10時〜16時。
HP:http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/consultation/sodan_annai.html)まで。

先進医療技術名 対象 担当診療科 概要
ペメトレキセド静脈内投与およびシスプラチン静脈内投与の併用療法 非扁平上皮小細胞肺癌完全切除後病理期II-IIIA期の患者 呼吸器内科 完全切除された非扁平上皮非小細胞肺癌のうち病理病期がII-IIIA期の患者さんを対象に、術後補助化学療法としてのペメトレキセド+シスプラチン併用療法が、標準治療であるビノレルビン+シスプラチン併用療法に比べ、全生存期間を改善するか比較する試験です。
経皮的乳がんラジオ波焼灼療法 早期乳がん患者 (長径が1.5cm以下のものに限る。) 乳腺外科 早期の乳がん患者さんを対象に非切除治療であるラジオ波焼灼療法(RFA)を実施します。腫瘍に超音波画像をガイドとして電極針を刺入して誘電加熱により腫瘍を焼灼します。治療時間は5〜10分です。ラジオ波焼灼療法(RFA)施行後、数週間後より通常の放射線療法を追加します。本治療が標準治療である手術に比べて治療成績が劣らないこと、整容性が優れているかどうかを5年間、評価していきます。
インターフェロンα皮下投与およびジドブジン経口投与の併用療法 成人T細胞白血病リンパ腫患者 (症候を有するくすぶり型又は予後不良因子を有さない慢性型に限る。) 血液腫瘍科 国立がん研究センター東病院のHPをご参照ください。 http://www.ncc.go.jp/jp/ncce/division/jcog1111/index.html
放射線照射前に大量メトトレキサート療法を行った後のテモゾロミド内服投与及び放射線治療の併用療法並びにテモゾロミド内服投与の維持療法 初発の中枢神経系原発悪性リンパ腫(病理学的見地からびまん性大細胞型B細胞リンパ腫であると確認されたものであって、原発部位が大脳、小脳又は脳幹であるものに限る。) 脳脊髄腫瘍科 中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する標準治療薬であるメソトレキセートに、悪性脳腫瘍(神経膠腫)に対して有効なテモゾロミドを加えることで治療成績が改善するかどうかを検証しています。
術前のS-1内服投与、シスプラチン静脈内投与及びトラスツズマブ静脈内投与の併用療法 切除が可能な高度リンパ節転移を伴う胃がん(HER2が陽性のものに限る。) 胃外科
消化器内科
トラスツズマブは、切除不能または再発されたHER2陽性の胃癌患者さんに対して有効であることが確認されています。また、切除可能ではあるが高度なリンパ節転移を伴う胃癌患者さんには、術前補助化学療法としてS-1内服とシスプラチン静脈内投与の良好な成績が報告されており、現在の標準治療とされています。この臨床試験では、HER2陽性の高度なリンパ節転移を伴う切除可能な胃癌患者さんの治療成績向上を目的として、現在の術前補助化学療法の標準治療であるS-1内服とシスプラチン静脈内投与の2剤併用療法とそれにトラスツズマブ静脈内投与を加えた3剤併用療法を比較します。
テモゾロミド用量強化療法 膠芽腫(初発時の初期治療後に再発又は増悪したものに限る。) 脳脊髄腫瘍科 初回再発膠芽腫に対する標準治療であるベバシズマブを単独で使う治療方法と、用量強化テモゾロミド療法を行った後にベバシズマブを使う治療方法を比較して、全生存期間が改善されるかどうかを検証する試験です。
アキシチニブ単剤投与療法 胆道がん(切除が不能と判断されたもの又は術後に再発したものであって、ゲムシタビンによる治療に対して抵抗性を有するものに限る。) 肝胆膵内科 ゲムシタビンが無効となった胆道がん患者さんを対象として、アキシチニブという薬剤の効果と副作用を調べる試験です。アキシチニブはVEGF(血管内皮細胞増殖因子)受容体を阻害することによって抗腫瘍効果を発揮すると考えられており、基礎的な検討からは効果が期待されています。
術後のカペシタビン内服投与及びオキサリプラチン静脈内投与の併用療法 小腸腺癌(手術所見および病理学的所見から完全に切除されたと判断され、病理学的病期がI-III期のものに限る。) 大腸外科
肝胆膵外科
消化器内科
完全切除された小腸腺癌(ファーター乳頭部癌を除く十二指腸原発腺癌・空腸腺癌・回腸腺癌)のうち、病理学的病期がI-III期の患者さんを対象に、術後化学療法としてのカペシタビン+オキサリプラチン(CAPOX)療法が、標準治療である手術単独に比べ、治療成績を改善させるかどうかを検証する臨床試験です。