分子診断・個別化医療開発グループ
ゲノム生物学研究分野
研究スタッフ
研究活動
【背景】ゲノム情報を利用した生物学研究が、がんの医療を変えつつあります。ゲノム配列には個人差があり、血液型やHLA型に代表されるような遺伝子多型や重篤な胚細胞変異が存在します。生まれながらにBRCA1もしくはBRCA2遺伝子変異を持つ人は、高率に乳がん・卵巣がんを発症します。オラパリブは、このような患者さんに発生したがん細胞におけるDNA修復異常を利用した分子標的薬です。また、がん細胞は、正常細胞にはないゲノムの異常、つまり体細胞変異を獲得しています。例えば、日本人の肺腺がんではEGFR遺伝子の変異が30-50%に見られます。このようながんを持つ患者さんにはゲフィチニブ/エルロチニブという分子標的薬が著効します。つまり、個々人の遺伝子の個人差やがん細胞における遺伝子異常は、がんの診断・治療を改善するための重要な鍵となります(2010.11.19厚生科学weekly)(PDF:49KB)。
【目的】
ゲノム生物学研究分野では、「がん細胞やがん罹患者のゲノムを把握し、その生物学的意義・特徴を明らかにすることで、がんの予防・医療を改善するためのシーズ(種)を同定する」ことを目的としています。
【研究内容】
がん研究センター病院、がん予防検診研究センター、がん情報センター等のスタッフと協力し、本邦・世界で最も死亡数の多いがんである肺がんを中心として以下の研究を進めています。また、国際ゲノム研究プロジェクトや国際学術誌の編集に参加しています。
研究プロジェクト
| ●臨床の先生方へ ゲノム解析・がん診療シーズの同定に興味のある先生方、独特・稀ながん発症例(若年発症肺がん、GGO多発例等)・治療著効例・重篤な副作用例を受けもたれた先生方、共同研究、リサーチレジデント、ポスドク・外来研究員等の人材派遣を歓迎いたします。河野(tkkohno @ ncc.go.jp)までご連絡いただけますと幸いです。 ●基礎医学研究に興味のある方へ 大規模なゲノム解析・DNA修復/クロマチンリモデリング機構の研究を通じて、医療を変えるような研究に挑戦しませんか。ポスドク、研修生・外来研究員・リサーチレジデントの応募をご希望の大学生・大学院生・臨床医の方は、遠慮なく河野(tkkohno @ ncc.go.jp)にお問い合わせください。 |

