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希少がんセンター

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肛門がん

肛門について

肛門は大腸の末端部で、直腸の下にあり、便の体外への排出口となる部分です。

肛門がんとは

肛門がんは、肛門の組織の中にがんができる疾患です。肛門がんのうち、扁平上皮がん(類表皮がん)が大部分を占め、残りは総排泄腔腫瘍(類基底細胞腫瘍)が占めます。ヒトパピローマウイルス感染とのかかわりがあるとされています。

症状

肛門または直腸からの出血と肛門周囲のしこりがあります。便が出にくくなったり、細くなることが多くあります。

診断

肛門がんの診断がついた後には、肛門内でのがん細胞の拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、CTやMRI、PETなどによる検査が行われます。

治療

切除が可能であれば、手術療法が原則です。肛門がんには腹会陰式直腸切断術(ふくえいんしきちょくちょうせつだんじゅつ)(注7)による治療が行われていましたが、手術不能症例や進行症例については化学放射線療法(フルオロウラシルおよびマイトマイシンC(MMC))など、肛門括約筋(こうもんかつやくきん)(注8)の温存などを目指す治療を行う場合があります。手術療法後に残存腫瘍が認められた場合には、化学放射線療法を実施することもあります。

注7 肛門からS状結腸の一部までを切除する手術
注8 肛門を開閉する筋肉

疫学

肛門がんの発生リスク因子としては、50歳以上であること、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染、痔瘻(異常な開口部)、喫煙の習慣などが指摘されています。

土井 俊彦
  • 成人の化学療法・新規薬剤開発担当 土井 俊彦(どい としひこ)
  • 早期・探索臨床研究センター
  • 先端医療科(柏)
古川 孝広
  • 国立がん研究センター東病院 古川 孝広(こがわ たかひろ)
  • 乳腺・腫瘍内科