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希少がんを知り・学び・集う「希少がんMeet the Expert」第8回「小腸がん」

  • 日時:2017年8月10日(木曜日)19時から20時30分
  • 場所:国立がん研究センター 中央病院 1F 希少がんセンター待合
  • 講師:中央病院 消化管内科/希少がんセンター 本間 義崇

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希少がんを知り・学び・集うセミナー「希少がん Meet the Expert」第8回「小腸がん」が、平成29年8月10日に行われました。

当日、会場は定員一杯の30名ほどの参加者で満席となりました。参加者の中には遠方から新幹線や飛行機で来場されるなど、いかに情報を求めている人が多いのかをうかがわせました。参加理由として、「小腸がんのセミナーは珍しいから」「最新の治療や情報収集のために」などの声がありました。

(会場の様子)

会場の様子

まず開会にあたり、国立がん研究センター理事長 中釜 斉 より挨拶がありました。

理事長 中釜 斉

理事長 中釜 斉

今回のテーマは、「小腸がん」で、国立がん研究センター中央病院 消化管内科/希少がんセンター 本間 義崇 による講義が行われました。

小腸は、もともとがんができにくい臓器であり、罹患しても初期は無症状のため、かなり進行した状態で発見されることが多いがんです。今回は、小腸にできる主な悪性腫瘍である「神経内分泌主要」 (希少がん Meet the Expert第9回「神経内分泌腫瘍」)「小腸腺がん」「悪性リンパ腫」「肉腫(サルコーマ)」希少がん Meet the Expert第3回「肉腫(サルコーマ)~総論~」第6回「肉腫(サルコーマ)~四肢の肉腫~」)「GIST(消化管間質腫瘍)」希少がん Meet the Expert第2回「GIST(消化管間質腫瘍)」)のうち、小腸腺がんについての解説がありました。 小腸腺がんは、年間0.22~0.57人/10万人に発生するという、非常に“まれ“ながんです。早期発見が難しい腫瘍ですが、「カプセル内視鏡」の普及に伴い早期発見例が増えることが期待されます。「腫瘍の大きさよりも、リンパ節転移がどのくらいあるかでステージが大きく変わってきます。今のところいずれのステージでも標準治療は定まっていません。」と説明がありました 。

同じ消化器がんである大腸がんとの共通点が見られることから、治療は大腸がんに沿って行われます。「可能であれば外科手術で完全切除を目指す。切除不能・転移・再発の場合の1次化学療法では、フルオロピリミジンとオキサリプラチンの併用療法が一番いいのでは、というのが現在の認識です。」と説明がありました。そのほか、術後化学療法の効果を検証する臨床試験など、詳しい解説がありました。

中央病院 消化管内科/希少がんセンター 本間 義崇

中央病院 消化管内科/希少がんセンター 本間 義崇


続いてディスカッションでは、講師である 本間 義崇 のほか、司会・進行役の国立がん研究センター 希少がんセンター 加藤陽子 などが加わり、参加者からの質問に回答しました。「治験について」「免疫チェックポイント阻害剤や分子標的薬の小腸がん治療への期待について」など、多岐にわたりました。また、希少がんセンター長  川井 章 より、一人ひとりの患者さんの遺伝子異常に合わせた最適な治療薬を選ぶ「プレシジョン・メディシン」について解説がありました。

  • ディスカッションの様子


    ディスカッションの様子

  • 参加者の質問に答える本間医師

    参加者の質問に答える本間医師

  • 「プレシジョン・メディシン」について解説する希少がんセンター長 川井 章

    (「プレシジョン・メディシン」について解説する希少がんセンター長 川井 章)

参加者は、“まれ”ながんだからこその厳しい現実を目の当たりにし、不安を感じることもあるようです。しかし、「同じ病気の人と交流を持ちたかった」と思って参加されている方も多いことから、このセミナーは、情報収集にプラスして、支え合う仲間を見つける場としても活用されているようです。