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A.新規p53標的遺伝子の同定と機能解析

p53はヒトの癌において最も高頻度に変異が認められる癌抑制遺伝子である。転写活性化因子であるp53は様々なストレスを受けて活性化し、標的遺伝子を転写誘導する事によって、癌化を抑制している。我々は、新たなp53生理機能の解明を目的として、マイクロアレイ発現解析とChIP-ChIP解析により、新規p53標的遺伝子を同定し、同定した遺伝子の機能解析を進めている。現在は機能未知である複数のp53標的遺伝子の機能解析を進めている。

図1:p53は様々なストレスで活性化し、転写因子として多彩な機能を持つ標的遺伝子群を転写誘導する。(実験医学Vol.35 No.14、2017年9月号、p.2325より転載)

図1:新規p53標的遺伝子の同定と機能解析

図2:新規p53標的遺伝子の同定と機能解析

図2:マイクロアレイ発現解析によりp53依存的に誘導される遺伝子群を、chip-chip解析により、p53の結合が認められる遺伝子群を同定した。この2つのデータをあわせる事により、p53の直接の標的遺伝子を同定する事が出来る。(実験医学Vol.35 No.14、2017年9月号、p.2336より転載)