放射線治療

放射線治療

がん細胞だけを
照射できる放射線治療は、
身体への負担をできる限り
少なくする。
それを、世界が待っています。
中央病院 放射線治療科長 
井垣 浩

MIRAIプロジェクトにおける放射線治療は
大きく2つあります。
その1つが、
中性子とホウ素の核反応を利用した
BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)です。
がん細胞にホウ素を取り込ませ、
中性子を照射すると、ホウ素の部分にだけ
核反応が起こる。
結果、正常な細胞を
ほとんど傷つけることなく治療を。
従来の放射線治療では、
皮膚への負担が
大きかったのですが、BNCTは皮膚への
負担も少ない。
だから何回も
治療することができるんです。以前は、
中性子は原子炉でしか
つくれませんでしたが、
国立がん研究センター中央病院は2010年から
民間企業との共同研究により、より小型で
安全なBNCTシステムの開発に臨み、
現在、院内に設置しています。
BNCTはまだ治験の段階ですが、
日本が誇る低侵襲治療です。
多くの患者さんに一刻も早く
治療
できるように、認可を進めています。
そしてもう1つが
MR画像誘導放射線治療装置。
体内にある臓器は、日々変化しています。
食べたり飲んだりするだけでも、
昨日と同じ位置になかったりする。
つまり、治療のターゲットとなる腫瘍の
正確な位置を
リアルタイムでとらえることが
難しいんです。しかし超電導磁場発生装置を
組み合わせることで、放射線照射中も
視認が可能に。正常な細胞への
負担を
少なくし、高精度な放射線治療が
できるようになったのです。

寄付のお申し込みはこちらから。