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たばこ規制戦略に対する医療従事者組織の役割

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医療従事者個人レベル

医療従事者は禁煙の模範となり、この目的のために同僚と互いに協力しなければなりません。批判的でない援助的な配慮をすることによって、医療従事者は禁煙の努力と禁煙模範となる目標において互いに協力することができます。
医療従事者は、たばこ依存は病気であり、モラルの問題ではないこと、喫煙者は意志が弱いのではなく、健康問題を抱えており、人間的・感情的なアプローチによる治療を必要としている人間であることを、互いに協力して理解しなければなりません。
医療従事者は、禁煙カウンセリングの考え方を常に実践に取り入れなければならなりません。このカウンセリングは励ましとなるべきであって、批判的であってはなりません。




地域の水準における関与の事例

オンタリオ歯科協会Ontario Dental Association (ODA)とその6400人のメンバーは、他の模範となるように口腔の健康管理に尽力しています。ODAはオンタリオ州の80%以上の歯科医からなるボランティアの職業団体です。オンタリオ州の歯の健康と歯に関わる職業に関する主な情報源として、ODAは1867年以降口腔の健康の重要性を一般の人に広めてきました。ODAは医療従事者や政府、民間企業に、オンタリオ州の人々の可能な限り最高水準の医療を達成するように働きかけました。1987年には、ODAは職場を完全に禁煙するという政策を立て、一方で、オンタリオ州のたばこ農家にたばこ以外の作物に転換させる政府の発議と共に、たばこ製品の広告や喫煙可能な公共・仕事の場を完全に撤廃することを主張しました。また、受動喫煙のリスクを強調した政策が、近年これに加えられました。2000年には、ODAは、オンタリオ歯科協会(Ontario Dental Association)、医師連盟・薬剤師連盟(Ontario Medical Association・Ontario Pharmacist's Association)と協力して、メンバーの医療提供者に臨床的たばこ介入(Clinical Tobacco Intervention; CTI)教育プログラムを提供しました。このCTI教育プログラムは、ODAに所属している歯科医師に、患者に禁煙の助言や助力をより効果的に提供するための訓練や資源を提供しました。今では、ODAのメンバーは、歯の着色、口臭、歯周病といった喫煙の初期の影響を患者に伝えるようになっています。また、2005年1月17日から21日にかけての国民禁煙週間において、ODAは口腔がんやその他の病気のリスクを減らすためにも禁煙する必要があることを提唱しました。

情報源:http://www.oda.on.ca/clinical-tobacco-intervention.html




たばこ規制における医療従事者の関与の機会(XXXII)

地方、州、政府レベルでたばこ規制の政策の提言について編集者に手紙を書く。
たばこ規制の提案のために支持を表明するように、議員や全てのレベルの政策担当者に手紙を書く/電話をする/電子メールを送付する。
地方のたばこ規制の集団や組織に関与する。
禁煙を実行に移すなどのたばこ規制の問題について意識を高めるように職場に委員会を作る。
禁煙の治療(行動的、薬剤的な)に対し、接近方法や治療費への保険適用について擁護すること。
バイタルサインを測る(診察する)一部として、全ての患者の記録に喫煙に関する質問が含まれることを提案する。
禁煙のための臨床ガイドラインの採択を通じて、禁煙治療の質を高める。
たばこ製品の政府による規制を要求する。
たばこ税の増税とたばこ規制プログラムへの献金を要求する。
全ての職場と公共の場での禁煙を要求する。
たばこ規制の別の方法を模索する。例えば、小児科の一次医療や在宅での健康管理など。
母子保健や一次医療、救急医療などの分野において、たばこの介入を現在の治療法に統合する。
医療従事者における喫煙状況や、異なる状況における介入の効果と同様に禁煙の必要性について調査を行う。
たばこ規制の政策を作成し実行します。これには医療施設の禁煙化に関与することも含まれる。
たばこ規制の主張を促進するために他のNGOに参加する。
喫煙予防、禁煙と受動喫煙を減らす努力における知識や介入の技術を高めるために、医療従事者の学校でカリキュラムの変更を行う。
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更新日:2007/05/01