遺族調査報告書
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26患者さまがお亡くなりになった場所で受けた医療・ケアについてお伺いします設問お亡くなりになる前の状況について、最も近い選択肢を1つずつお選びください回答選択肢「まったくそう思わない」「そう思わない」「あまりそう思わない」「ややそう思う」「そう思う」「非常にそう思う」「わからない」のうち○は1つ「ややそう思う」「そう思う」「非常にそう思う」の合計回答割合(%)と95%信頼区間を死亡場所別集計方法に示した。疾患全体については、人口動態統計死亡数の死亡場所比率で調節した合計回答割合の補正値と95%信頼区間を示したA 死亡場所で患者が受けた医療の構造・プロセス死亡場所で患者が受けた医療の構造・プロセス●全体の結果(主解析)医療者は患者のつらい症状にすみやかに対応していたと回答した割合は、疾患別の推定値では64.6―80.7%であった。医療者は患者の不安や心配をやわらげるように努めていたと回答した割合は、疾患別の推定値では63.0―80.6%であった。前回調査からの推移は、肺炎、腎不全で回答割合が増加する項目があったが、全体的に減少傾向であった。〇全体の考察全体的にがんと老衰で評価が高く、誤嚥性肺炎で低かった。医療者への評価は概ね良好であった。●死亡場所別の結果(副次解析)各疾患の死亡場所別では、医療者は患者のつらい症状にすみやかに対応していたと回答した割合は、病院62.1―76.0%、施設73.8―82.3%、自宅60.6―89.5%であった。医療者は患者の不安や心配をやわらげるように努めていたと回答した割合は、病院60.5―73.6%、施設74.7―82.8%、自宅59.1―88.6%であった。心疾患の場合、病院や施設と比べて自宅の回答割合が低い傾向があった。前回調査からの推移では、肺炎・腎不全以外の疾患では病院の回答割合が減少傾向、自宅の回答割合が増加傾向だったが、肺炎では病院の回答割合も増加傾向であった。〇死亡場所別の考察と留意点療養場所に依らず、医療者の対応への評価は概ね良好であると考えられた。② 調査結果

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