4 わが国では、年間140万人以上の方々が亡くなられており、国民の皆様が、大切な最期の時間をその方が望む過ごし方で可能な限り実現していくことができるように、医療の質を向上していくことが求められています。 国立がん研究センター…がん対策研究所では、2017年度より厚生労働省の委託事業として、ご遺族を対象に、患者さまがお亡くなりになる前に利用した医療や療養生活の実態を把握し、医療や療養環境の改善につなげていくことを目的として、全国調査を開始いたしました。 2023年度の調査では、ご遺族の方々のご意見を広くお伺いするため、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」「肺炎」「腎不全」「認知症」「アルツハイマー病」「慢性閉塞性肺疾患」「誤嚥性肺炎」「老衰」で亡くなられた患者さまのご遺族を対象に全国調査を行い、10,890名のご遺族の方々からのご協力を得ることができました。本報告書は、2023年度調査結果の報告書であり、本結果が今後の医療の質の向上に活用されることを真摯に願っております。 末筆ではございますが、調査にご協力いただきましたご遺族の皆様には、この場を借りて心より御礼申し上げます。がん患者の療養生活の最終段階における実態把握事業…事務局国立がん研究センター…がん対策研究所…がん政策評価研究部はじめに
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