遺族調査報告書
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Ⅲ 結果41患者さまがお亡くなりになる1カ月前の状況についてご回答ください1.… 患者さまがお亡くなりになる1カ月前頃までに、最期をどこで過ごすかについて、患者さまは主設問2.…患者さまは、主治医と、最期の療養生活の希望について、十分に話し合いができましたか「まったくそう思わない」「そう思わない」「そう思う」「とてもそう思う」「わからない・話し合っ回答選択肢ていない」のうち○は1つ「そう思う」「とてもそう思う」の合計回答割合(%)と95%信頼区間を死亡場所別に示した。疾患集計方法全体については、人口動態統計死亡数の死亡場所比率で調節した合計回答割合の補正値と95%信頼区間を示した治医等と十分に話し合いができましたかC 最期の療養場所の希望や医療に関する話し合い最期の療養場所や療養生活の希望に関する話し合い●全体の結果(主解析)患者と医師の間で最期の療養場所に関する話し合いがあったと回答した割合は、疾患別の推定値では22.9―52.9%であった。患者と医師の間で最期の療養生活の希望に関する話し合いがあったと回答した割合は、疾患別の推定値では18.5―47.4%であった。〇全体の考察患者と医師の間で最期の療養場所に関する話し合いがあったと回答した割合は、がんが52.9%で最も高く、最期の療養生活の希望に関する話し合いがあったと回答した割合も、がんが47.4%で最も高かった。前回調査からの推移では、全ての疾患で大幅な増加を示していた。患者が死亡した2021年はCOVID-19の流行により、面会制限や行動制限があったため、療養場所として自宅を積極的に検討する場合が増えたことで、最期の療養場所についての話し合いが増えたことが考えられた。●死亡場所別の結果(副次解析)各疾患の死亡場所別では、患者と医師の間で最期の療養場所に関する話し合いがあったと回答した割合は、病院18.3―42.0%、施設30.8―42.2%、自宅31.8―76.9%であった。患者と医師の間で最期の療養生活の希望に関する話し合いがあったと回答した割合は、病院16.1―40.5%、施設25.1―38.3%、自宅24.7―62.7%であった。〇死亡場所別の考察と留意点心疾患以外では、自宅死亡の場合に、病院や施設で死亡する場合よりも療養場所に関する話し合いがあったと回答した割合が高かった。前回調査からの推移では、全ての疾患で死亡場所別でも療養場所に関する話し合いがあったと回答した割合は増加していた。

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