46お亡くなりになられた患者さまに対する、あなたのお気持ちについてお伺いします1.…この1カ月間に、亡くなった方を慕い、会いたいと思い焦がれることがどのくらいありましたか設問2.… この1カ月間に、亡くなった方との関係が失われたことにまつわる心の痛みや、悲哀、悲しみが「まったくなかった」「少なくとも1回はあった」「少なくとも週に1回はあった」回答選択肢「少なくとも1日に1回はあった」「1…日に数回あった」のうち○は1つ設問1・2のうち、いずれかの回答が「少なくとも1日に1回はあった」「1日に数回あった」で「長集計方法引く悲嘆」有りとし、その割合(%)と95%信頼区間を死亡場所別に示した。疾患全体については、人口動態統計死亡数の死亡場所比率で調節した合計回答割合の補正値と95%…信頼区間を示した急にこみ上げるなどの強い感情を体験することがどのくらいありましたかG 最近1カ月間の遺族の強い悲嘆最近1カ月間の遺族の強い悲嘆●全体の結果(主解析)死別後2-3…年が経過した時点で強い悲嘆を抱えていた割合の疾患別の推定値は12.5―26.8%であった。〇全体の考察死別後2-3…年が経過した時点で強い悲嘆を抱えていた割合は、がんが26.8%で最も高く、老衰が最も低く12.5%であった。前回調査からの推移では、全ての疾患で強い悲嘆を抱えていた割合が減少していた。前回の調査は、死別後1―2年が経過した遺族を対象に行い、今回の調査は死別後の期間がより長く経過しているため、死別からの期間の長さが影響していることが考えられた。●死亡場所別の結果(副次解析)各疾患の死亡場所別では、死別後2-3…年が経過した時点で強い悲嘆を抱えていた割合は、病院10.7―26.2%、施設9.1―16.6%、自宅17.5―31.7%であった。〇死亡場所別の考察と留意点自宅で死亡した場合、その他の場所で死亡した場合に比べて、死別後2-3…年が経過した時点で強い悲嘆を抱えていた割合が高い傾向がみられたが、疾患によって異なり、患者の年齢などの背景や死別後の期間が影響していると考えられる。
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