患者さまが受けられた医療に関するご遺族の方への調査報告書
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Ⅱ 結果10 本結果では、1全体・死亡場所別,2 一般病院・がん診療連携拠点病院別に集計結果を示す。都道府県別の集計結果は資料に示す。1)対象者数と回答数 対象者数と回答数は、表1 全体・死亡場所別 回答数 に示す。調査票は2018年度25,974名、2019年度85,016名 計110,990名に送付した。宛先不明等により調査票が不達だった数は 計14,658名(13.2%)であった。調査票の返送数は、回答拒否も含めて計60,797名(63.1%)、うち有効回答数は54,167名(56.2%)であった。2)調査回答者と人口動態死亡数の患者背景分布(代表性) 回答者と母集団の患者背景分布の差は、表2 人口動態死亡数と回答者の患者背景分布 に示す。全体として、人口動態死亡数と回答者の分布に差はなかった。3)回答者特性①患者特性患者特性は、表3 全体・死亡場所別 患者特性 に示す。●全体•がん患者全体では、死亡時の年齢は80歳以上の割合が50.2%であり、半数以上を占めていた。がん種は、肺がん19.0%、胃がん12.5%、膵臓がん10.2%の順に多かった。•がん患者の遺族全体では、患者ががんと診断されてから亡くなるまでの期間は1年以内と回答した割合は52.6%であった。•がん患者の遺族全体では、患者が死亡前1カ月間で日常生活動作に何らの介助が必要だったと回答した割合は78.4%、患者が認知症を併存していたと回答した割合は13.3%であった。•がん患者の遺族全体では、患者が希望する最期の療養場所として自宅を希望していたと回答した割合が56.5%と最も高かった(資料p73)。•がん患者の遺族全体では、患者が死亡前6カ月間に在宅診療を利用していたと回答した割合は37.3%、介護保険サービスを利用していたと回答した割合は54.6%であった(資料p79-80)。•がん患者の遺族全体では、患者が医師から病名を説明されたと回答した割合は78.1%であった(資料p81)。●死亡場所別•死亡場所別のがん患者の死亡時の年齢は、80歳以上の割合が病院49.5% 施設86.3% 自宅50.0% PCU39.2%であった。•死亡場所別のがん患者遺族の回答では、患者が死亡前1カ月間で日常生活動作に何らの介助が必要だったと回答した割合は、病院72.7% 施設96.3% 自宅83.6% PCU78.1%、患者が認知症を併存していたと回答した割合は、病院12.5% 施設45.7% 自宅11.5% PCU8.6%であった。•自宅で死亡したがん患者の遺族の回答では、死亡前6カ月間に在宅診療を利用していたと回答した割合は76.2%であった。1 全体・死亡場所別

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