患者さまが受けられた医療に関するご遺族の方への調査報告書
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3 わが国では、年間37万人以上の方々ががんで亡くなられています。2006年のがん対策基本法成立以降、がん対策としてがん患者の皆様が大切な最期の時間をより良く過ごすことができる社会の実現に向けて、医療の質の向上をする取り組みが進められてきました。 国立がん研究センターでは、2017年度から厚生労働省の委託事業として、患者さまがお亡くなりになる前に利用した医療や療養生活の実態を把握することを目的に、ご遺族を対象とする全国調査を実施して参りました。 2019年度は、がん患者のご遺族の方々のご意見を広くお伺いするための全国調査を行い、46,253名のご遺族の方々からのご協力を得ることができました。 本報告書は、2018年度と2019年度の調査を統合した調査手順と結果を示しています。本結果が今後の医療の質の向上に向けた検討の基礎資料となることを目的に作成しています。 末筆ではございますが、調査にご協力いただきましたご遺族の皆様には、この場を借りて心より御礼申し上げます。2022年3月国立がん研究センター がん対策研究所事業統括 若尾 文彦はじめに

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