患者さまが受けられた医療に関するご遺族の方への調査報告書
39/118

 Ⅱ 結果 2 一般病院・拠点病院別  39●調査に回答した遺族の続柄は、 一般病院で死亡したがん患者の遺族は、がん診療連携拠点病院と比べて子が多くなった。一般病院で死亡した患者の死亡時の年齢で80歳以上の割合が高いためと考えられる。1)回答数 有効回答数は一般病院17,058名、がん診療連携拠点病院8,378名であった。2)回答者特性①患者特性患者特性は、表5 一般病院・がん診療連携拠点病院別 患者特性 に示す。•一般病院・がん診療連携拠点病院別のがん患者の死亡時の年齢は、80歳以上の割合が一般病院57.8% がん診療連携拠点病院32.7%であった。•一般病院・がん診療連携拠点病院で死亡したがん患者の遺族では、患者が死亡前1カ月間で日常生活動作に何らの介助が必要だったと回答した割合は、一般病院77.4% がん診療連携拠点病院63.1%、患者が認知症を併存していたと回答した割合は、一般病院16.1% がん診療連携拠点病院4.9%であった。②遺族特性 回答遺族の特性は、表6 一般病院・がん診療連携拠点病院別 遺族特性 に示す。調査に回答した遺族の続柄は、配偶者の割合が一般病院38.0% がん診療連携拠点病院53.5%であり、子の割合が一般病院43.9% がん診療連携拠点病院31.9%であった。3)回答結果 評価項目ごとに一般病院・がん診療連携拠点病院別の回答割合を示す。的治療や通院による負担を避け、近隣の一般病院を選択して療養している可能性がある。2 一般病院・がん診療連携拠点病院別 一般病院・がん診療連携拠点病院別の集計結果を示す。死亡場所がPCUと推定される回答は除いて集計した。《一般病院・がん診療連携拠点病院別の結果を解釈するうえでの留意点》●一般病院は、一般病床だけでなく療養病床を有する病院も含まれることに注意する。●一般病院で死亡したがん患者は、がん診療連携拠点病院と比べて患者が高齢であるため、積極

元のページ  ../index.html#39

このブックを見る