患者さまが受けられた医療に関するご遺族の方への調査報告書
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 Ⅰ 調査方法の概要  92)補正値の算出 死亡場所別,都道府県別の回答割合は、粗集計値に加え、対象者の抽出方法に従い、下記のとおり人口動態死亡数の比率で補正した値と、統計的に推定される95%信頼区間を算出した。 (一般病院・がん診療連携拠点病院別の回答割合は、粗集計値のみ算出)全体: 都道府県別×死亡場所別の人口動態死亡数の比率で補正した値→主解析死亡場所別: 都道府県別の人口動態死亡数の比率※3で補正した値→副次解析都道府県別: 死亡場所別の人口動態死亡数の比率で補正した値→副次解析※3 死亡場所がPCUの死亡数は、人口動態では特定できないため、特定非営利活動法人日本ホスピス緩和ケア協会が公表した、協会加盟施設の都道府県別PCU死亡数を用いて推定した。死亡数の推定値は、都道府県別に、ホスピス緩和ケア協会加盟施設のPCU病床数が、緩和ケア病棟入院基本料届出受理施設のPCU病床数をカバーする割合(PCU病床カバー率)で調節して算出した。 都道府県別: ホスピス緩和ケア協会加盟施設 PCU病床カバー率 =ホスピス緩和ケア協会加盟施設PCU病床数 /緩和ケア病棟入院基本料届出受理施設PCU病床数①調査への参加は自由意思に基づく②調査に参加しない場合も不利益は生じない③人口動態調査の死亡票情報から個人情報を得た手順と、個人情報はアンケート送付以外の目的では使用しない④調査結果は個人が特定できない形で公表する 調査事務局である国立がん研究センターがん対策情報センターでは、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度による国際規格(ISO/IEC 27001)認証を取得しており(登録証番号:JQA-IM1418,登録更新日2020年3月17日)、審査基準および当センターの基本方針に基づき個人情報を管理した。5 倫理的配慮 本調査は、遺族が利用された医療を評価することに対する精神的葛藤や、つらい体験を想起することによる心理的苦痛が生じることが予測されたため、以下の内容を記載した調査趣意書を同封し、対象者に対する説明を行った。 調査協力の同意確認は、調査票へ調査協力同意の記載、もしくは調査項目への回答をもって同意と見なした。

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