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国立がん研究センター

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国立がん研究センターとアストラゼネカ、臨床試験に関する包括契約のもと最初の抗がん剤の国際共同第1相試験を実施

2013年1月22日
独立行政法人国立がん研究センター
アストラゼネカ株式会社

独立行政法人国立がん研究センター(理事長:堀田 知光、以下国立がん研究センター)とアストラゼネカ株式会社(代表取締役社長:ポール・ハドソン、以下アストラゼネカ)は、臨床試験に関する包括契約に基づき抗がん剤であるAZD1208の国際共同第1相試験を開始しました。

AZD1208はPIMウイルスキナーゼを強力に阻害する経口剤で、固形がんおよび悪性リンパ腫への効果を期待して開発している薬です。PIMキナーゼはAML(急性骨髄性白血病)を含む白血病、リンパ腫、および膵臓がん、前立腺がん等の固形がんに過剰発現しています。

日本では、欧米の患者で試験が行われていても、日本人における第1相試験を実施することが要求されています。歴史的に、日本の試験は欧米の試験開始からある程度の期間を経て開始されていましたが、日本における重要な医薬品への早期アクセスの需要が高まり、より早期に新薬の発売が可能となるような従来とは異なるアプローチが望まれるようになりました。

抗がん剤に関する共同臨床開発の推進を目的として2011年に締結した包括契約のもと、国立がん研究センター、英国の医療機関およびアストラゼネカは、単一のプロトコルで患者対象の最初の(First-Time-In-Patient)試験を日本人および西洋人の患者で実施中です。

単一のプロトコルを用いる試験におけるリアルタイムのデータ共有を通じ、忍容性、薬物動態、バイオマーカーの反応に関してより迅速に人種間の比較が可能になり、最終的に、「適切な医薬品を適切な患者さんに一日も早く届ける」という国立がん研究センターとアストラゼネカの協働の使命を、より早期に果たしていけると期待しています。

詳細およびお問い合わせ先は関連ファイルのリリース文書をご覧ください。

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