コンテンツにジャンプ
国立がん研究センター

トップページ > 広報活動 > プレスリリース > 日本のがん罹患数・率の全国値公表(2015年集計)

2015年がん罹患数89.1万人日本のがん罹患数・率の全国値公表(2015年集計)

*がん登録等の推進に関する法律に基づく、全国がん登録罹患数・率2016年集計報告(速報)は以下よりご覧ください。
がん情報サービス>全国がん登録罹患数・率報告

2019年1月17日
国立研究開発法人国立がん研究センター

国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター(センター長:若尾文彦)は、厚生労働科学研究費補助金「都道府県がん登録の全国集計データと診療情報等の併用・突合によるがん統計整備及び活用促進の研究」研究班(研究代表者:松田智大)が、「地域がん登録」データを活用し2015年に新たにがんと診断された罹患数・率として算出した数値を公表しました。毎年作成している冊子は、2018年度末を目処に編集・公表予定です。

集計の結果、2015年の1年間にがんと診断された症例の全国値は、男510,926人 女380,519人 男女計 891,445人でした。また、人口10万対の年齢調整罹患率は、男431.6 女313.7 男女計 362.2(前年比+7.6)となりました。

注:がん登録では、最初に診断されたがんを登録している。また、1人の人で、独立した2種類以上のがんが発見されることがある。その場合、それぞれのがんを独立して数えるため、罹患数は延べ人数で示す。

「地域がん登録」は、都道府県のがん対策を目的に1950年代より一部の県で開始され、研究班が各地域がん登録からデータを収集する活動を開始して以降、年々参加都道府県が増加し、地域がん登録の標準化と精度向上を促進してまいりました

本研究班は、2014年以降は、ほとんどの地域が国際精度基準を満たしていることから、高精度地域の罹患数を死亡統計によって補正した推計値ではなく、本来あるべき実測値の合計(合計値)を採用しています。また、「全国がん登録方式」でのデータ処理方法に移行したことで、合計値は、より真の罹患数に近いと想定され、国際比較が可能です。

2015年集計結果のポイント

2015年の1年間にがんと診断された症例の推計数は、男510,926人 女380,519人 男女計 891,445人と、2014年の男女合計値 計867,408人より増加しました。
人口10万対の年齢調整罹患率は、男431.6 女313.7 男女計 362.2と、2014年の男女計354.6より増加しました。
部位別に罹患数を見ると、男は胃、前立腺、大腸、肺、肝の順で多く、女は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順でした(2014年 男:胃、肺、大腸、前立腺、肝、女:乳房、大腸、胃、肺、子宮)。男女計では、大腸、胃、肺、乳房、前立腺、の順です。男性で順位の入れ替わりはありましたが、大腸、肺、前立腺の3部位の罹患数は、2011年以降、ほぼ同レベルで推移しており、がん罹患リスクの増減に直接的に関係した変動ではないと考えられます。

昨年に引き続き、全都道府県が国内精度基準を満たし、県間比較可能です。このうち、43地域が国際精度基準を満たしました(2014年 41地域)。登録の精度指標は、年々着実に向上し、DCO%(病院からの届出がなく死亡診断書のみで把握されている症例の割合)は5%を切り、先進国の水準に到達したといえます。
今回の合計値算出には、2013年、2014年に引き続き全国がん登録のデータ処理方法を多くの都道府県で採用しました。

表._改定1

 表. 罹患数、罹患割合(%)、粗罹患率、年齢調整罹患率(人口10万対)及び累積罹患率(人口100対); 部位別、性別
(*表はクリックすると拡大します)

解説

  1. がん登録に基づく統計について
    がん登録に基づく統計は、がん対策の基礎となるものですが、実測値がなかったことが大きな課題でした。いくつかの「地域がん登録」では、自県施設の自県住民のデータのみを収集しているため他県受診の場合の把握は完全ではありませんでしたが、日本のがんの実態把握として十分に精度の高いものです。2018年に予定されている「全国がん登録」の罹患数公表に先駆けて、移行期最後の、国の特性や地域差を観察できる、信頼性の高い統計値を算出することができました。
  2. 地域がん登録について
    「地域がん登録」は、都道府県のがん対策を目的に1950年代より一部の県で開始されました。研究班が各地域がん登録からデータを収集する活動を開始して以降、年々参加都道府県が増加し、2010年は30県、2011年は40県、2012年には初めて47都道府県の登録データが揃いました。
  3. 集計方法について
    2015年度から、全国がん登録データと連携した都道府県がんデータベースシステムが運用され、死亡票の取り扱いや遡り調査の実施方法、罹患日の定義、全国照合の実施など、全国がん登録での方式に準拠した集計が進められています。届出の増加も踏まえ、ここ数年の全国値は真の罹患数に近いと想定され、2016年罹患症例以降の全国がん登録の集計方法ともほぼ同じです。

公開ウェブサイト(2018年度末掲載予定)

報道関係からのお問い合わせ先

国立研究開発法人国立がん研究センター
企画戦略局 広報企画室
郵便番号:104-0045
住所:東京都中央区築地5-1-1
電話番号:03-3542-2511(代表)
E-mail:ncc-admin@ncc.go.jp

関連ファイル

Get Adobe Reader

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。