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国立がん研究センター 東病院

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多施設連携による医薬品情報のデータベース構築とAI応答支援システムの研究開発

2019年5月作成

目的

薬剤師が本システムを利用することにより使用方法や副作用など膨大な情報量である医薬品情報の中から的確な情報を速やかに抽出し、医療者や患者さんへ提供することを実現させることを目的としています。3年後をめどに他の施設にも活用いただけるよう開発を進めます。

背景

 病院薬剤部では、施設内の医師、看護師などから医薬品の使用方法や副作用等についての問い合わせを、医薬品情報管理室(DI:Drug Information)が対応にあたっています。
 各施設では高頻度の質問についての回答をまとめたQAデータベースを自ら運用していましたが、薬剤に関する情報は施設固有の問題でないことが多く、施設間の連携により効率化や質の向上が望める業務のひとつと言われています。
 木村情報技術株式会社(本社:佐賀県佐賀市、代表取締役:木村隆夫、以下「木村情報技術」)は製薬企業のコールセンター業務をサポートするAIを開発し製品化している実績があり、その技術を応用したシステム開発となります。
 病院DI室における医療従事者からの問い合わせ対応に、AIシステムを開発・運用することにより、各施設から収集した膨大なQAデータや、年々増加する医薬品情報を扱うにあたり、より効率的な業務体制を構築することを目指しています。

参加施設

2019年5月時点

  • 国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 薬剤部
  • 国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 薬剤部
  • 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 薬剤部
  • 国立研究開発法人 国立循環器病研究センター病院 薬剤部

国立高度専門医療研究センター薬剤部では、初の取り組みとなる施設間を結ぶ共有データベースの構築運用となり、業務の効率化や質の向上が期待されます。

研究概要

  • 本研究では、患者個人を特定できる情報は扱いません。
  • 薬剤師がシステムを利用して回答を評価した上で、情報提供をすることを目的としています。

 

研究開発計画

 1年目(2018年7月から2019年6月)…国立がん研究センターと国立国際医療研究センターは、多施設が連携して医薬品情報に関する問い合わせ(QA)に効率的に対応するためのシステムおよび運用体制を整備し、QAをデータベースへ収集するための最適なシステム(QA登録システム)やDIお問い合わせのAIシステム(仮)を木村情報技術株式会社と共同開発します。

2年目(2019年7月から2020年6月)…1年目に開発したシステムを用い、より多くの国立病院機構関連施設と契約を結び、各施設の環境下における実証試験を行います。回答の検証や評価を行い、AIに教師データを取り込み精度を高め、より最適なAIシステムの検討をします。

3年目(2020年7月から2021年6月)…1年目から2年目に構築したQA登録システムのQAデータベースと、DIお問い合わせAIシステム(仮)を用い、さらに対象施設を広げ商業化を見据えた実証実験を行い、臨床現場で役立つシステムを構築していきます。

今後の展望

今回構築するデータベースは、国立高度専門医療研究センターに属する専門性ある薬剤師が登録する医薬品情報の精査に携わることにより、質の高い医薬品情報のデータベースが共有されることになります。データベースに登録した膨大な情報を木村情報技術がAIによる検索支援環境を構築することにより、将来は臨床現場で病棟の薬剤師等が使用できる仕様となることを見据えています。また、施設の規模によって、DI室の業務を担う人員を配置できない施設もあり、国立高度専門医療研究センターのみならず、様々な規模の施設における運用構築を目指しています。
 

 

 

  • DI-AI概要の画像

    DI-AI概要

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