No How To Book
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医師。最初にがんと言われた時(私も経験しました。最終的には違っていましたが)、医師から言われたことなど、何も頭に入ってこない。そんな状況のときに、医師の話をちゃんと聞きましょうは、ムリです。「なんで、私が」と、人生の理不尽さしか感じません。わからないことがあるほど、不安になります。その不安をとりのぞきながら、ひとり一人の気持ちと、どう一緒にいることができるか。それも、大切なアピアランスケアだと思っています。気持ちは外見に出る。だからこそ、外見が変われば気持ちも変わる。気持ちのケアは、ひとり一人違う。それを1つの決まった型になんかはめられません。アピアランスは、外見を意味しますが、ひとり一人、それぞれの方の心に通じるアピアランスケアをカタチにしていくことが大切だと考えています。心とアピアランス。心のアピアランス。ひとりでも多くの方が、今まで通りの生活に戻っていけることの力になれればと考えています。国立がん研究センター中央病院院長 西田俊朗45

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