国立がん研究センター
19/28

私は入職5年目で妊娠し2年間の育児休業を取得しました。育児中は夜勤のない外来勤務を希望する人も多いですが、私は、つらい時期を乗り越えて笑顔で退院していく患者さんの姿を見ることにやりがいを感じていたので、病棟に戻りました。この病院の良い点は、体制も風土も育児休業を取ることが当たり前になっていることです。自分で調べないと情報が見つからないということはなく、妊娠を報告した時点でいろいろな支援やケースを病院から提示していただけましたし、スタッフ同士の間でも温かなサポートがあるから病棟に戻れました。成長しながら、仕事を長く続けられる病院だと感じています。19中央病院、東病院とも24時間対応の院内保育園が併設され、0歳~6歳児の保育を行っています。職場に隣接しているので子どもの具合が悪いときにはすぐに様子を見に行けて安心です。職員の子どもならいつでも入園可能なので心強い存在です。キャリア支援・子育て支援[育児休業][院内保育]▶︎どのような子育て支援がある?池ノ谷 彩乃中央病院 16B病棟(肝胆膵外科、肝胆膵内科、胃外科)2016年度入職国立看護大学校卒小松 有香東病院 手術室2009年度入職千葉県立野田看護専門学校卒□育児時間・育児短時間「育児短時間」は小学校3年生以下の子どもを育てている職員を対象に、週19時間25分~24時間35分の短時間勤務を認める制度。「育児時間」は未就学児を養育する職員に勤務時間の短縮を認める制度です。勤務時間は、基本的に本人の希望で選ぶことができます。当院には、各種制度を活用しながら、子育てと責任のある仕事を両立させ、また学びを深める先輩看護師が大勢います。□子育て支援ミーティング子育て中・妊娠中・育児休業中の看護師たちが集まって、子育ての悩みを共有したり、先輩看護師の体験談を聞けるのが、情報交換の場「子育て支援ミーティング」です。年2~3回程度、開催されています。ミーティングには各病棟の看護師長なども参加し、職場全体で育児を支援する体制を整えています。中には先輩看護師に励まされ、仕事復帰を決断した看護師も少なくありません。□24時間対応の院内保育園この病院は制度も風土も子育てに優しい院内保育園だからこその安心感が魅力入職して6年目で1人目の子どもを出産し、産休育休を取りました。3人目の子どもを院内の「ひばり保育園」に預けながら、週5日、8時30分から17時15分まで手術室で働いています。実は3人とも「ひばり保育園」育ちです。家が遠かったので、最初はほかに選択肢がなく選んだのですが、とても良かったので2人目以降は即決しました。この保育園は少人数なので、先生がよく目配りをしてくれて、毎日様子を教えてくれます。また何かあれば駆けつけられるのもいいですね。今は勉強時間がないのが悩みですが、それでも勉強会があったり、上司、先輩、後輩に相談しやすく、とても働きやすいと感じています。時短や保育、職場全体で育児を応援

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る