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がんや治療に伴うむくみの「リンパ浮腫ケア外来」
がん看護専門看護師、乳がん看護認定
看護師の垣本看護師
中央病院・患者サポートセンターでは、週4回、リンパ浮腫ケア外来で、手足などにむくみのある患者さんのケアを行って
います。どのような外来なのか、がん看護専門看護師、乳がん看護認定看護師の垣本看子(みなこ)看護師が紹介します。
むくみのセルフケアをサポート
リンパ浮腫ケア外来とは?
がんやその治療によってリンパ液の流れが阻害され、腕や脚などにむくみが生じている患者さんに対して、セルフケアを行えるようサポートする外来です。医療リンパドレナージ(手で行う医療的マッサージ)の上級セラピスト資格を持つ看護師が、医師の指導の下、火曜日以外の平日、週4回外来を開いています。必要に応じてリンパドレナージをする場合がありますが、施術が目的の外来ではないことはご理解ください。
対象はどのような患者さんですか。
圧迫療法に用いる弾性着衣のサンプル。患者さんの生活や状態に適したものが選べるようサポートしている
はい。リンパ浮腫ケア外来の利用は予約制です。手足や全身にむくみを見つけた方は、まず、担当医に相談してください。むくみが出る原因はさまざまで、続発性のリンパ浮腫とは限らないからです。担当医が、リンパ浮腫ケア外来の対象になる患者さんかどうか判断したうえで、予約を取っていただいています。
どのようなケアをしているのですか
体重管理や感染予防など日常生活の注意点、スキンケア、リンパドレナージ、圧迫療法、リンパエクササイズの方法などを指導します。患者さんご自身がセルフケアを行うことで、症状を軽くすることや悪化を防ぐことができます。
圧迫療法は、弾性着衣や包帯を用いて腕や脚を圧迫し、リンパ液の再貯留を防ぐ方法です。弾性着衣は圧力や形状、素材もさまざまあるので、選び方や購入のサポートもしています。
月3回のケア教室で集団指導も
リンパ浮腫ケア教室も開催されていると聞きました。どのような教室ですか。
乳がん、婦人科がん、前立腺がん、皮膚がん、骨軟部肉腫などの手術後で、リンパ浮腫が起こるリスクのある方、すでにむくみが生じている患者さんやご家族を対象にした教室です。リンパ浮腫について知っていただき、予防や改善のための日常生活の注意や工夫について紹介しています。
上肢のケアの教室は月2回、下肢は月1回開催しています。予約が必要ですので、参加希望の方は、2階A外来の受付で声をかけてください。
患者さんへメッセージをお願いします。
がんの進行によるむくみの軽減方法も患者さんと一緒に考え、不安やつらい症状を軽減したいと思います。むくみでつらい思いをしている方は、担当医を通してリンパ浮腫ケア外来をご活用ください。