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国立がん研究センター

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ミャンマーでがん登録研修を実施

2017年7月21日
国立研究開発法人 国立がん研究センター
in English

2017年6月12日から14日、国立がん研究センターは国際がん研究機関(IARC)がん登録に関する国際協力事業コラボレーティングセンターとして、ミャンマーでIARCとタイ国立がん研究所(NCI)と共同で、がん登録研修を開催しました。ヤンゴンで行われたこのセミナーで、当センター松田智大、雑賀公美子および堀芽久美が60名以上のミャンマーのがん登録関係者に対しがん登録、がん統計、がん検診及びがん対策について講義しました。

IARCのカリキュラムに沿った研修として、がん登録の意義や、がん対策への活用といった総論、医療機関における診療情報からのデータ抽出方法、腫瘍のコーディング・ステージング演習、更に二日目は、参加者各自が持参したパソコンを使い、IARC開発のがん登録データベースシステムに実際に模擬症例を入力してデータ処理、分析する実務トレーニングなどを行いました。

ミャンマー連邦共和国は人口5,100万人あまり、2015年の総選挙以降、民主化そして国際社会への経済復帰を進め、今後の発展が期待されています。他の開発途上国同様、がんを初めとする非感染性疾患の増加が懸念されていますが、がんの実態把握は出来ておらず、IARCによるがん統計でもタイおよびインドのデータを元に推計されています。今回の研修後も、ミャンマーがん登録の立ち上げを継続して支援する予定です。

国立がん研究センターはアジアのリーダーとして、今後もがん登録分野のノウハウなどを提供することで、広くアジア地域でのがん対策に貢献してまいります。

参考

2017年5月30日:国立がん研究センター、世界保健機関(WHO)/国際がん研究機関(IARC)によりがん登録に関する国際協力事業のコラボレーティングセンターに指定

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