コンテンツにジャンプ
国立がん研究センター

トップページ > MASTER KEY Asia

アジアの希少がんの治療開発を推進MASTER KEY Asia

mka.png

2021年11月に、希少がんの治療開発を更に推進するため、アジア代表施設との国際共同研究「MASTER KEY Asia」を開始しました。
本国際共同研究は、「MASTER KEYプロジェクト」をアジア地域へ拡大するもので、希少がん患者さんの遺伝子情報や診療・予後情報などを網羅的に収集し、研究の基礎データとなるアジア地域の大規模なデータベースを構築します。アジア地域では、がんゲノム医療の普及が十分ではないものの、本国際共同研究では対象となった希少がん患者さんのゲノム情報を次世代シークエンサーで解析し、診療・予後情報と合わせデータを収集します。これにより、さらに多くの希少がん種や遺伝子、臨床情報データの活用が可能となり、希少がん患者さんで治療候補となる遺伝子異常や有効な薬剤の検証、新規薬剤開発の探求がより加速することが期待されます。
また、アジア地域における臨床研究・治験の実施と早期薬剤開発の加速を目指す「アジアがん臨床試験ネットワーク構築に関する事業(Asian clinical TriaLs network for cAncerS project:ATLAS project:アトラス プロジェクト」と連動して行うことで、アジアでの臨床試験の基盤構築と臨床研究の実施の両輪で加速度的に進めます。

詳細はMASTER KEY Asia(外部サイトにリンクします)をご覧ください。

ATLAS project

ATLAS.jpg

2020年9月から政府およびAMEDの支援を受け開始されたプロジェクトで、正式名称を「アジアがん臨床試験ネットワーク構築に関する事業(Asia Clinical Trials Network for Cancers Project: ATLAS project) 」といいます。本プロジェクトはソフト面での教育研修等の支援、ハード面での治験実施基盤の整備、そして複数の国際共同研究の実施を並行して行うことをミッションとし、さらに各拠点施設のリエゾンオフィサーとのface-to-faceのコミュニケーションを実現させるために、国立がん研究センターアジア連携推進タイ事務所(Asian Partnerships Office)を設置しました。本事業で整備するアジアがん臨床試験ネットワークの枠組みを活用して、アジア地域で常時 5試験以上の国際共同試験を恒常的に実施する体制構築を目指し、製薬企業、 CRO、患者団体といったstakeholdersの参画を世界的に呼びかけています。

詳細はATLAS project(外部サイトにリンクします)をご覧ください。