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主任研究者 国立がんセンター研究所 横田 淳
研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成12年4月1日―平成13年3月31日 平成12年度研究報告 研究成果の要旨 肺腺がんの一部ではβ-cateninの異常によるWntシグナル経路の異常が起っていることを明らかにした。肺腺がんでしばしば見られるTGFβRII遺伝子の発現消失はメチル化あるいはクロマチン構造異常によることを明らかにした。小型肺腺がんの非浸潤がんから浸潤がんへの進展に伴って複数の染色体領域の欠失が段階的に起っていることを明らかにした。laminin-5のγ2鎖の胞体内発現は肺腺がんの予後不良因子であり、しばしばcox-2と共発現していた。扁平上皮がんではRB/p53径路の両方に異常があることが多く、腺がんではp53径路のみの異常が多かった。末梢血細胞でのSP-A mRNAの発現は肺腺がん病期I期の28%に検出され、診断へ応用できる可能性が示された。BHP投与ラット肺発がん系で、APC:β-cateninの異常は腺腫から腺がんへの進展に、TGFβシグナル伝達経路の異常は腺がん発生に関与していることが示された。ラット肺発生の過程で発現減少してくるTlmがん遺伝子と相同性のある新規遺伝子を単離した。 平成10年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 肺腺がんの一部ではβ-cateninの異常によるWntシグナル経路の異常が起こっていた。肺腺がんではメチル化あるいはクロマチン構造異常によってTGFβRII遺伝子の発現消失が起こっていた。扁平上皮がんではRB/p53径路の両方に異常があることが多く、腺がんではp53径路のみの異常が多かった。laminin-5は非小細胞がんで特異的に発現しており、γ2鎖の胞体内発現は肺腺がんの予後不良因子の可能性が示された。小型肺腺がんの進展に伴って複数の染色体領域の欠失が段階的に起っていることを明らかにした。末梢血細胞でのSP-A mRNAの発現は肺腺がん病期I期の28%に検出され、微小転移の検出へ応用できる可能性が示された。BHP投与ラット肺発がん系で、APC:β-cateninの異常は腺腫から腺がんへの進展に、TGFβ経路の異常は腺がん発生に関与していることが示された。ラット肺発生の過程で発現増加するナトリウム依存性無機リン共輸送蛋白質タイプ IIb 遺伝子と発現減少する新規遺伝子を単離した。
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更新日:2004/12/01 |