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主任研究者 防衛医科大学校 津田 均 研究者氏名、所属および分担研究課題
*2:平成11年4月1日―平成13年3月31日 *3:平成10年4月1日―平成12年3月31日 *4:平成11年4月1日―平成12年3月31日 平成12年度研究報告 研究成果の要旨 1p欠失の有無によるリンパ節転移陰性乳癌のハイリスク群の遺伝子診断を多施設共同研究として開始した。乳がんのセンチネルリンパ節の免疫染色が従来の腋窩リンパ節検索よりも有効である可能性を示した。乳がん(浸潤性小葉癌)においてE-カドヘリン発現の度合いは予後や転移・再発臓器と関連した。乳がんの免疫染色によるc-erbB-2過剰発現の判定やFISH法による遺伝子増幅検索の判定は観察者間で再現性が高いことが示された。免疫染色でc-erbB-2が3+の群は遺伝子増幅と良く関連したが2+は増幅を伴わない例が多かった。食道癌血中がん細胞は予後不良因子であることがわかった。卵巣がんの組織型毎に高頻度で見られる染色体欠失領域を明らかにした。CGH法により胃がん、食道がんでの増幅領域11p13、15q26、9p23から新規遺伝子を見出した。CGHにより末梢T細胞性腫瘍にて検出された5p、7q、9q、17qの増加は予後不良因子であった。 平成10年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 1p欠失がリンパ節転移陰性(n0)乳がんの予後不良遺伝子であることを見出し、1p欠失の遺伝子診断によってn0乳がんの高危険群を選ぶ多施設共同研究を開始した。乳がんにおける派生染色体der(16)t(1;16)の臨床的、病因論的意義を明らかにした。乳がんのセンチネルリンパ節の免疫染色の意義、食道がんでの血中浮遊がん細胞の意義を検討し、後者が予後因子であることを示した。膵がんにて12q、17p、18qの欠失が予後不良因子であった。乳がん、婦人科がん等において転移臓器予測や治療感受性予測因子の検討を行った。CGH法により胃がん、食道がんでの増幅領域1q32、11p13、15q26、9p23から新規遺伝子を見出した。またCGH法にて肝芽腫や末梢T細胞性腫瘍で予後不良となる染色体異常を見出した。乳がんにおいてc-erbB-2遺伝子異常の検索法・判定法のコンセンサスづくりを目指し、検索法間の結果比較、観察者間の判定一致率を検討した。
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更新日:2004/12/01 |