10-2 がんにおける体腔鏡手術の評価と適応拡大に関する研究
 
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10-2 がんにおける体腔鏡手術の評価と適応拡大に関する研究

主任研究者 東京都済生会中央病院 成毛 韶夫


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
成毛 韶夫
東京都済生会中央病院
肺がんにおける胸腔鏡手術の評価と適応拡大に関する研究
出月 康夫
埼玉医科大学総合医療センター 教授
腹腔鏡下癌手術の安全性に関する研究
寺地 敏郎
天理よろづ相談所病院 部長
泌尿器科領域における腫瘍性疾患に対する体腔鏡手術の適応の拡大に関する研究
北島 政樹
慶應義塾大学医学部 教授
胃がん・大腸がんに対する腹腔鏡下手術の適応拡大に関する研究
木村 泰三 
富士宮市立病院 院長
腫瘍の表面を覆うポリマーシートの開発と臨床応用
近藤 晴彦
国立がんセンター中央病院 医長
肺癌に対する治療的胸腔鏡手術の適応拡大に関する研究
永井 秀雄
自治医科大学 教授
胃癌に対する腹腔鏡補助下胃切除術の確立
比企 能樹
北里大学医学部 名誉教授
腹腔鏡下腸切除術の適応と手術手技の確立に関する研究
山川 達郎
帝京大学医学部附属溝口病院 教授
胃癌・大腸癌・乳癌に対する鏡視下手術の適応拡大に関する研究
井上 晴洋
東京医科歯科大学 助手
食道癌に対する鏡視下食道切除・再建術の評価と適応拡大に関する研究
宮崎 修吉
東北大学医学部 助手
進行食道癌に対する体腔鏡による根治切除術式の開発
井上 宏司
東海大学医学部 教授
胸腔鏡下肺癌手術の適応拡大に関する研究
近藤 啓史*1
国立札幌病院 医長
呼吸器外科領域の悪性腫瘍における胸腔鏡手術の評価と適応拡大に関する研究
杉 和郎*1
国立療養所山陽病院 部長
肺癌に対する胸腔鏡下手術の適応拡大に関する研究
久保 義郎*1
国立病院四国がんセンター 医員
消化器がんに対する腹腔鏡下手術の有用性
竹内 仁司*2
国立岩国病院 医長
肝がんにおける体腔鏡手術の適応拡大と安全な手術手技の確立に関する研究
安井 信隆*1
国立霞ヶ浦病院 医員
進行大腸癌に対する腹腔鏡手術の手術時間・リンパ節郭清に関連する手術侵襲の検討
横山 伸二*3
姫路聖マリア病院 外科
大腸癌に対する鏡視下手術
*1:平成11年4月1日−平成12年3月31日
*2:平成11年4月1日−平成13年3月31日
*3:平成10年4月1日−平成11年3月31日


平成12年度研究報告 研究成果の要旨

胸部・腹部の腫瘍性疾患を対象として、体腔鏡手術の適応、確実性、安全性、侵襲の程度、標準術式との比較、根治性を評価すると共に適応拡大について検討してきた。呼吸器外科領域においては、肺がん、転移性肺腫瘍、良性肺縦隔腫瘍などに対する診断的及び治療的適応があり、肺がんに対しては審査胸腔鏡及び早期肺がんのみならず比較的進行がんに対する適応があり、治療成績からも良好な結果が得られた。食道がんは早期がんで粘膜切除術の適応外のものであるが、胸腔鏡・腹腔鏡併用による根治手術が可能となった。胃がんは病変が胃前壁、大弯の早期例、大腸がんでは内視鏡的切除が困難なm及びsmがんが適応であるが、リンパ節郭清も可能となった。乳がん、副腎腫瘍、腎がん、前立腺がんにも適応が拡大された。手術手技の研究・向上と器具の開発により、従来困難とされていた諸臓器のがんに対するリンパ節郭清が行えるようになり、適応が拡大された。


平成10年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨

胸部・腹部の腫瘍性疾患を対象として、体腔鏡手術の適応、確実性、安全性、侵襲の程度、標準術式との比較、根治性を評価すると共に適応拡大について検討してきた。呼吸器外科領域においては、肺がん、転移性肺腫瘍、良性肺縦隔腫瘍などに対する診断的及び治療的適応があり、肺がんに対しては審査胸腔鏡及び早期肺がんのみならず比較的進行がんに対する適応があり、治療成績からも良好な結果が得られた。食道がんは早期がんで粘膜切除術の適応外のものであるが、胸腔鏡・腹腔鏡併用による根治手術が可能となった。胃がんは病変が胃前壁、大弯の早期例、大腸がんでは内視鏡的切除が困難なm及びsmがんが適応であるが、リンパ節郭清も可能となった。乳がん、副腎腫瘍、腎がん、前立腺がんにも適応が拡大された。手術手技の研究・向上と器具の開発により、従来困難とされていた諸臓器のがんに対するリンパ節郭清が行えるようになり、適応が拡大された。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01