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主任研究者 名古屋第一赤十字病院 小寺 良尚 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 非血縁者間骨髄移植(UBMT)におけるHLA-DNAレベル適合、不適合両群を対象としてFK506予防投与の有用性に関るエビデンスを得るため前方視的多施設共同研究を開始した。移植関連死を減じ安全な移植法確立のためミニトランスプラントを実施した。同種末梢血幹細胞ドナーの安全性を短期、中長期にわたって確認するための全国的フォロウアップシステムを日本造血細胞移植学会との共同作業で構築した。小児領域では非血縁者間臍帯血移植の成績がUBMTとほぼ等しいことを確認した。Donor Leukocyte Transfusionにおけるエフェクター細胞がT細胞分画に属するとの知見を得た。移植後合併症としての血栓性微小血管障害の概念を確立し、GVHDと鑑別診断することにより予後を改善し得るとの知見を得た。 平成10年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 急性白血病に対する日本骨髄バンクを介した非血縁者間骨髄移植(UBMT)治療成績が同胞間骨髄移植と同等であること、海外ドナーからの移植成績が国内ドナーからのそれと比べ遜色ないこと、UBMTの成績向上にHLA Class-I抗原のDNAレベルでの適合が重要であること、FK506の予防投与が有用であることを確認した。同種末梢血幹細胞移植の患者における成績が骨髄移植と等しく血液回復は骨髄移植より速やかであること、及びドナーの短、中、長期安全性を確認した。非血縁者間Donor Leukocyte Transfusionが移植後の致死的合併症であるB-lymphoproliferative disorder(BLPD)に対し実施され有用であるとの知見を得、UBMT例における適応規準を定めた。HLA-C座抗原、マイナー抗原HA-1の不適合が移植後再発率を下げること、凍結保存同種造血幹細胞が臨床応用可能であることを示した。
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更新日:2004/12/01 |