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主任研究者 日本医科大学医学部 松倉 則夫 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 1)マイクロサテライト不安定性を示す胃がんは、多発、重複および家族性胃がんに多い。その発生機序はhMLH1 のプロモーターのメチル化による不活性化と考えられた。また家族性胃がんでは、特徴的なchromosome instability pathwayが認められた。2)遺伝子診断による胃がん微少転移の検出はリンパ節転移、腹膜播種性転移共に予後に反映することが示された。3)国ごとの胃がん頻度の違いの原因として環境因子としてのH.pylori感染率の他に、胃粘膜萎縮・腸上皮化生の頻度さらに宿主因子としてIL-1β遺伝子多型の関与が示唆された。4)スキルス胃がんのおける上皮−間質相互作用とその制御の可能性が示された。5)胃がん腹膜播種の詳細な検討よりstoma、stomataからの経リンパ行性転移と経腹膜転移があり、新規抗がん剤、MMP阻害剤、さらに自殺遺伝子をキャリアーとして用いる遺伝子治療の効果が示された。6)生検組織による抗がん剤感受性予測により、治療法選択の可能性が示唆された。
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更新日:2004/12/01 |