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主任研究者 国立医薬品食品衛生研究所 黒川 雄二 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 本研究は、ヒトがん発生要因化学物質の検索に有用な、動物を用いた新しい試験法の開発と確立を目的としている。1) 遺伝子改変動物を用いる方法では、ヒトプロト型H-ras遺伝子導入マウスにBHTを組み合わせたrasH2/BHTモデル、C3H背景のp53欠失C3H/Heモデル、ヒトプロト型H-ras遺伝子導入ラットモデル、p53欠失/rasH2二重遺伝子操作動物モデルが開発され、その有用性が示された。また、MutaMouseを用いた突然変異のシークエンス解析、種々のras群遺伝子改変動物の解析によって、発がん過程における突然変異あるいはras遺伝子群の役割が明らかになりつつある。 2) 従来のげっし類を使った短・中期試験法では、雄ラットにPGE2を組み合わせた大腸発がん検出系、雌ラットを用いた多臓器発がん試験系、コリン欠乏アミノ酸食ラット肝発がん系に肝部分切除を組み合わせた試験系、ラットおよびマウス二段階子宮発がん試験系がそれぞれ開発され、その有用性が示された。また、ラット肝ペルオキシゾーム増殖過程に関与する新たな遺伝子産物の発現特性について検討した。
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更新日:2004/12/01 |