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主任研究者 国立国際医療センター 伊丹 純
研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 本研究班で開発された呼吸同期全身用定位的放射線治療装置の改善の結果、照射制御装置および呼吸同期照射に関してはほぼ完成の域に達した。患者固定に関しては、固定ベッドなどの支持具の必要性、体位監視の必要性、治療施行直前のCTなどによる位置確認が必須と思われた。装置の機械的精度の確認後、臨床使用が開始されたが、1回大量照射を原則として、肝腫瘍および肺腫瘍を対象とした。径4cm以下の肺腫瘍23例では、辺縁線量30Gyを投与した症例で現在まで局所腫瘍再増殖は観察されていない。また、1回大線量照射にもかかわらず重篤な有害事象は見られていない。また、体幹部腫瘍に対する分割照射も継続施行され良好な局所制御率を上げられた。更に、頭蓋内腫瘍に対するガンマナイフを用いた1回大量照射およびSMARTによる分割照射もほぼ確立された方法として良好な成績をおさめた。更に、長期追跡により、定位的照射法の有効性を確認することが重要である。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 本研究班で開発された呼吸同期全身用定位的放射線治療装置の改善の結果治療装置本体は完成の領域に達した。しかし、治療計画および患者固定に関してはいまだに改善の余地がある。装置の機械的精度の確認後、臨床使用が開始されたが、1回大量照射を原則として、肝腫瘍および肺腫瘍を対象とした。径4cm以下の肺腫瘍23例では、辺縁線量30Gyを投与した症例で現在まで局所腫瘍再増殖は観察されていない。また、1回大線量照射にもかかわらず重篤な有害事象は見られていない。また、体幹部腫瘍に対する分割照射も継続施行され良好な局所制御率を上げられた。更に、頭蓋内腫瘍に対するガンマナイフを用いた1回大量照射およびSMARTによる分割照射もほぼ確立された方法として良好な成績をおさめた。特に放射線抵抗性といわれる腎癌転移や悪性黒色腫に対する効果が確認され、1回大量照射の有効性が示唆された。更に、長期追跡により、定位的照射法の有効性を確認することが重要である。
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更新日:2004/12/01 |