11-22 多元デジタル映像の認識と可視化に基づくがんの自動診断システムの開発に関する研究
 
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11-22 多元デジタル映像の認識と可視化に基づくがんの自動診断システムの開発に関する研究

主任研究者 中京大学情報科学部 長谷川 純一


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
長谷川 純一
中京大学情報科学部 教授
デジタル映像の多元処理による胃がん・肺がんの自動診断システムの研究
西谷 弘
徳島大学医学部放射線医学講座 教授
3次元CT像を用いた肺がん診断システムの研究
名取 博
札幌医科大学医学部付属病院機器診断部 教授
デジタル画像の計算機処理に基づくがんの診断支援の研究
鳥脇 純一郎
名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻 教授
胸部X線像および3次元CT像によるがんの自動診断システムの研究
山本 眞司
豊橋技術科学大学工学部知識情報工学系 教授
3次元CT像による肺がんの計算機診断の研究
小畑 秀文
東京農工大学大学院生物システム応用科学研究科 教授
デジタルマンモグラフィの診断支援システムの高度化
池田 充
名古屋大学医学部付属病院医療情報部 助教授
デジタルマンモグラフィによる乳がんの診断支援と自動化の研究
縄野 繁
国立がんセンター東病院放射線部 医長
デジタルX線像によるがん自動診断のための画像理解に関する研究
福島 重廣
九州工科大学大学院芸術工学研究科 教授
胃X線像によるがん自動診断のための画像理解に関する研究
松本 徹
放射線医学総合研究所高度診断機能研究ステ―ション 主任研究官
がん診断支援システムの評価と医師の読影機能の分析に関する研究


平成12年度研究報告 研究成果の要旨

本研究は、映像の認識と可視化に関する最新技術を駆使して、2次元および3次元デジタルX線像によるがんの自動診断ならびに診断支援を行うシステム(CAD)の開発を目的とする。具体的には、乳がん、肺がん、胃がんを対象にしたシステムを開発し、その性能を評価するとともに、上記技術を利用した新しい診断ツールも提案する。本年度は、乳がんのCADシステムを実際に複数の施設に導入し、その実用性を評価した。また、システムと医師の読影特性の違いを調べた。肺がんのCADでは、CT像を対象にした比較読影支援システム、および、良悪性鑑別支援システムを開発した。また、仮想化内視鏡システムの機能を改善するとともに、その医学部教育への導入効果を多くの例で確認した。胃がんのCADでは、胃X線二重造影像理解システムの改善、および、胃X線像の注視点データに基づく医師の読影結果の分析を行った。また、腹部CT像を用いた3次元胃部診断の可能性を調べ、有望な結果を得た。


平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨

本研究は、映像の認識と可視化に関する最新技術を駆使して、2次元および3次元デジタルX線像による乳がん、肺がん、胃がんの自動診断ならびに診断支援(CAD)を行うシステムの開発を試みた。その結果、乳がんのCADでは、腫瘤影に対しては真陽性検出率91%、偽陽性検出数0.93個/画像、微小石灰化像に対しては真陽性検出率93%、偽陽性検出数0.40個/画像というほぼ実用レベルの検出性能を達成した。肺がんのCADでは、胸部CT像に対するがん検出支援システム、比較読影支援システム、および、良悪性鑑別支援システムを開発し、それらの性能を多症例で評価した。また、仮想化内視鏡システムの従来の機能を改善し、実際の医学部教育に導入してその有効性を確認した。胃がんのCADでは、胃X線二重造影像理解システムの構築を進めるとともに、胃X線像読影時の注視点データを利用して医師の読影結果を分析した。また、腹部CT像を用いた3次元胃部診断の可能性を調べ有望な結果を得た。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成12年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01