![]() |
||||||||||||||||||||||||||
主任研究者 中京大学情報科学部 長谷川 純一 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成12年度研究報告 研究成果の要旨 本研究は、映像の認識と可視化に関する最新技術を駆使して、2次元および3次元デジタルX線像によるがんの自動診断ならびに診断支援を行うシステム(CAD)の開発を目的とする。具体的には、乳がん、肺がん、胃がんを対象にしたシステムを開発し、その性能を評価するとともに、上記技術を利用した新しい診断ツールも提案する。本年度は、乳がんのCADシステムを実際に複数の施設に導入し、その実用性を評価した。また、システムと医師の読影特性の違いを調べた。肺がんのCADでは、CT像を対象にした比較読影支援システム、および、良悪性鑑別支援システムを開発した。また、仮想化内視鏡システムの機能を改善するとともに、その医学部教育への導入効果を多くの例で確認した。胃がんのCADでは、胃X線二重造影像理解システムの改善、および、胃X線像の注視点データに基づく医師の読影結果の分析を行った。また、腹部CT像を用いた3次元胃部診断の可能性を調べ、有望な結果を得た。 平成11年度〜12年度総合研究報告 研究成果の要旨 本研究は、映像の認識と可視化に関する最新技術を駆使して、2次元および3次元デジタルX線像による乳がん、肺がん、胃がんの自動診断ならびに診断支援(CAD)を行うシステムの開発を試みた。その結果、乳がんのCADでは、腫瘤影に対しては真陽性検出率91%、偽陽性検出数0.93個/画像、微小石灰化像に対しては真陽性検出率93%、偽陽性検出数0.40個/画像というほぼ実用レベルの検出性能を達成した。肺がんのCADでは、胸部CT像に対するがん検出支援システム、比較読影支援システム、および、良悪性鑑別支援システムを開発し、それらの性能を多症例で評価した。また、仮想化内視鏡システムの従来の機能を改善し、実際の医学部教育に導入してその有効性を確認した。胃がんのCADでは、胃X線二重造影像理解システムの構築を進めるとともに、胃X線像読影時の注視点データを利用して医師の読影結果を分析した。また、腹部CT像を用いた3次元胃部診断の可能性を調べ有望な結果を得た。
|
||||||||||||||||||||||||||
![]() ![]() | がん研究助成金トップへ | |
||||||||||||||||||||||||||
更新日:2004/12/01 |