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主任研究者 筑波大学臨床医学系 金子 道夫 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 血管新生をターゲットにした新たな治療法の検討では、8種の血管新生関連因子のうちVEGF-A, TNP-470 に神経芽腫の増殖、転移を抑制する効果があることを見いだした。微小残存腫瘍(MRD)検出では、キメラ遺伝子のパラフィン包埋標本からの検出法を確立した。神経芽腫のMRD検出ではtyrosine hydroxylase を用いたreal time PCR 法、telomerase 活性/hTERT の発現を検討した。分化療法に用いられる13 cis-retinoic acid の日本人小児の薬物動態を明らかにした。樹状細胞と腫瘍融合細胞による特異免疫療法を検討し、抗腫瘍効果が認められた。再発腫瘍に対する骨髄非破壊幹細胞移植が8例に施行され、小児でも施行可能なこと、一部に明らかな抗腫瘍効果がみられることを示した。また、IL-2 遺伝子をadenovirusに組み込んだ腫瘍ワクチンによる遺伝子治療に向け、患者腫瘍細胞の増殖などの基礎研究を行った。新しい治療法の臨床導入に際し、これら希少な腫瘍で近代的な臨床研究が可能になるよう、難治性3腫瘍の臨床研究体制を構築中である。
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更新日:2004/12/01 |