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主任研究者 群馬大学医学部 遠藤 啓吾 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 悪性腫瘍の病期診断、治療後の再発、治療効果判定におけるポジトロンCT(PET)の臨床的有用性について検討した。11C(炭素)、18F(フッ素)などの陽電子放出核種(positron emitter)を画像化するPET検査は新しい薬剤の合成が容易で、しかも分解能、定量性に優れた美しい画像が得られる。がん細胞のエネルギー源は主にブドウ糖とアミノ酸で、18Fで標識したブドウ糖誘導体(FDG)、11Cで標識したアミノ酸(メチオニン)を投与し撮像した。頭頚部腫瘍でCT/MRIとFDG-PET検査を比較したところリンパ節転移の診断能のみならず、選択的動注化学療法、重粒子線治療患者でもFDG-PETが優れていた。脳腫瘍に対する治療後の再発の有無はCT、MRIでも困難なことも多いが、11Cで標識したメチオニンが役立つ。甲状腺癌患者でもFDG-PETは131Iの集積しない症例で陽性を示すことが多く、201Tl検査を省略することができた。診断精度を向上させるために呼吸同期法の開発、新しいPET用製剤の研究開発にも取り組んだ。
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更新日:2004/12/01 |