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主任研究者 大分医科大学医学部 北野 正剛 研究者氏名、所属および分担研究課題
平成13年度研究報告 研究成果の要旨 本年度の研究成果は、進行がんに対する体腔鏡手術の適応拡大に関する現状の把握と問題点を臓器別に明らかにした事である。肺がんでは、約60%の施設で第2群リンパ節郭清が行われており、その対象はStage IAであった。さらにStage IBやIIAへの適応拡大が試みられているが、リンパ節郭清手技の難易度が高く、安全な郭清手技の確立が重要であることが明らかになった。食道がんに対する体腔鏡手術を施行している施設の約70%がリンパ節転移の有無に関係なく深達度T3までを対象としていた。呼吸機能、開胸手術の既往、臓器障害など患者危険因子の克服が適応拡大に重要である。大腸がんは、最も多くの症例に体腔鏡手術が行われており、その内、約80%の施設で深達度T2までの下部直腸を除くすべての大腸がんを適応としていた。適応や手技における施設間の隔たりが大きいことが問題である。以上のように、適応と手技の標準化が体腔鏡手術の適応拡大に急務である。
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更新日:2004/12/01 |