13-17 がんにおける体腔鏡手術の適応拡大に関する研究
 
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13-17 がんにおける体腔鏡手術の適応拡大に関する研究

主任研究者 大分医科大学医学部 北野 正剛


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
北野 正剛
大分医科大学医学部 教授
大腸がん体腔鏡手術の適応拡大
里見 進
東北大学医学部 教授
食道がんに対する体腔鏡下根治術式の確立
北島 政樹
慶応義塾大学医学部 教授
腹腔鏡下大腸切除術の進行大腸癌への適応拡大に関する基礎的臨床的研究
小西 文雄
自治医科大学附属大宮医療センター 教授
大腸がんに対する体腔鏡手術の適応拡大
清水 信義
岡山大学医学部 教授
肺がんにおける胸腔鏡手術の適応拡大
近藤 晴彦
静岡県立静岡がんセンター 呼吸器外科部長
肺がんにおける胸腔鏡手術の適応拡大
平尾 素宏
国立大阪病院 医師
胃がんに対する体腔鏡手術の適応拡大


平成13年度研究報告 研究成果の要旨

本年度の研究成果は、進行がんに対する体腔鏡手術の適応拡大に関する現状の把握と問題点を臓器別に明らかにした事である。肺がんでは、約60%の施設で第2群リンパ節郭清が行われており、その対象はStage IAであった。さらにStage IBやIIAへの適応拡大が試みられているが、リンパ節郭清手技の難易度が高く、安全な郭清手技の確立が重要であることが明らかになった。食道がんに対する体腔鏡手術を施行している施設の約70%がリンパ節転移の有無に関係なく深達度T3までを対象としていた。呼吸機能、開胸手術の既往、臓器障害など患者危険因子の克服が適応拡大に重要である。大腸がんは、最も多くの症例に体腔鏡手術が行われており、その内、約80%の施設で深達度T2までの下部直腸を除くすべての大腸がんを適応としていた。適応や手技における施設間の隔たりが大きいことが問題である。以上のように、適応と手技の標準化が体腔鏡手術の適応拡大に急務である。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成13年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01