14指-5 個体レベルでの発がん予知と予防に関する基盤的研究
 
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14指-5 個体レベルでの発がん予知と予防に関する基盤的研究

主任研究者 愛知県がんセンター 立松 正衞


研究者氏名、所属および分担研究課題
研究者氏名
所属施設 地位
分担研究課題名
立松 正衞
愛知県がんセンター 副所長
個体レベルでの発がん予知と予防の早期判定に関する研究
福島 昭治
大阪市立大学医学部 教授
遺伝子改変動物を用いての発がん性検出
津田 洋幸
国立がんセンター研究所 部長
遺伝子改変ラットを用いた発がん予知の研究
三森 国敏
東京農工大学農学部 教授
短期発がん性試験に用いられる遺伝子改変マウスにおける発がん増強機序に関する研究
広瀬 雅雄
国立医薬品食品衛生研究所 部長
ラット中期大腸発がん試験法の開発と応用
森 秀樹
岐阜大学医学部 教授
大腸がんの発生予知とその予防に関する基礎的研究
朝元 誠人
名古屋市立大学医学部 助教授
肝細胞間連絡能低下トランスジェニックラットの発がん予知への応用
中江 大
財団法人佐々木研究所 部長
ラットにおける子宮体部発がんの予知と予防に関する基礎的研究
一瀬 雅夫
和歌山県立医科大学 教授
胃炎進展と発がん、その制御の可能性に関する検討
牛島 俊和
国立がんセンター研究所 部長
DNAメチル化の進行と胃がん発がんリスク
能美 健彦
国立医薬品食品衛生研究所 室長
個体レベルで見る遺伝子再編成と発がん


平成14年度研究報告 研究成果の要旨

各種遺伝子改変動物や短期バイオマーカーの開発、中・短期の代替発がん性試験による発がん性の検討を行った。肝発がん物質の検出系に有用なTGFαおよび変異コネクシン32トランスジェニック(Tg)ラットを開発した。2種類のヘテロサイクリックアミンの混合は発がんイニシエーション活性を低下し、食品の発がん性に総合的な判断の必用性を示した。大腸炎誘発物質dextran sulfate sodium を用いラット大腸化学発がん早期誘発モデルの作製に成功し、β-catenin accumulated crypt がよい指標となる事を示した。ラット子宮内膜異型性過形成が短期マーカーとして有用であることを示した。gptΔTgマウスを用い、マイトマイシンCが2kb以上の欠失変異と2塩基タンデム型点突然変異を頻発することを明らかにした。Thrombomodulin 遺伝子はヒト胃がん部のみならず非がん部胃粘膜でもメチル化異常を認め、発がんリスクとの相関性が示唆された。胃集団検診受診健常人の追跡調査からH. pylori 感染の有無と血清ペプシノゲン値が胃がん発生予知のよい指標となる事を明らかにした。

本ページは、研究成果の要旨のみを掲載しております。
詳しい研究報告をご覧になりたい方は、「厚生労働省がん研究助成金による研究報告集 平成14年度」を全国の医学部・医科大学図書館に配布しておりますので、そちらをご利用下さい。



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更新日:2004/12/01