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沖田南都子 OKITA,Natsuko
2005年より国立がん研究センター中央病院消化管内科で研修、2009年より医薬品医療機器総合機構(PMDA)で医薬品審査業務に従事、2013年中央病院消化管内科医員、2015年から厚生労働省に出向、2017年より中央病院臨床研究支援部門で研究者の臨床研究の支援業務に従事。

FUTUREプロジェクトにより
希少がん治療開発が推進され、患者さんに新たな薬が届くことに期待。

国立がん研究センター中央病院の臨床研究支援部門で、研究者支援業務などに従事する沖田南都子医師。FUTUREプロジェクトの支援によりがん治療開発の新たな種が芽吹くことに期待している。

希少がんの治療開発を推進する
MASTER KEYプロジェクトを支援

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MASTER KEYプロジェクトを含む、国立がん研究センター中央病院が主導する治験・臨床試験などを実施する際の研究者支援業務、新しい形の臨床研究体制の検討・構築を担当しています。
MASTER KEYプロジェクトは希少がんの治療開発を効率的に進めていくための取り組みで、当院が主導し、12の参加企業、11の参加施設、患者会ネットワークと連携して実施している産学民共同の治療開発基盤です。今まで十分に集まっていなかった希少がん患者さんの情報を集約することで、そのがんの特徴を明らかにし、新薬開発を促進して、新しいお薬を患者さんに届けることを目指しています。
MASTER KEYプロジェクトを通じて、患者会・製薬企業・医療機関と連携することで、さまざまな課題の解決に向けた取り組みができる点が重要なポイントです。まだまだ患者さんの中では一般的ではない臨床試験への参加に関して、希少がんコミュニティオープンデーなどのイベントで理解を深めていくよう取り組んでいます。

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寄付をいただいた皆さんも
研究プロジェクトの一員です

研究を実施するためには、データを集めるための仕組みや試験薬の準備、支援する人など様々なものが必要です。研究を計画してもお金がなくて実施できないということがよくあります。FUTUREプロジェクトは、こうした課題に対する重要な解決策だと考えています。有望な新しい治療の種を研究資金がないためにそのままにしておくのでなく、研究費の補助や研究基盤の活用により少し芽を出すことで、新たな研究費獲得など、将来的な好循環が生まれると期待しています。
海外では寄付をもとにした臨床試験が多く行われていますがまだまだそのような事例は少ないのが実状です。
FUTUREプロジェクトは、がん治療の開発という明確な目標があるため、寄付がどのように活用されるかのイメージを持っていただきやすいと思います。臨床研究は一人ではできず、皆で力を合わせて進めていきますが、寄付をいただいた皆さまもチーム一員だと考えています。
MASTER KEYプロジェクトをはじめとするさまざまな臨床研究の現場に立つ身として、多くの研究開発の種を前に進めて、大きな実になるよう研究を支援していきたいと思います。

【プロジェクト情報】

MASTER KEY プロジェクト

希少がんの研究開発およびゲノム医療を推進する産学共同プロジェクト。希少がん患者さんの大規模なデータベースを蓄積し、希少がんに対する医師主導治験・企業治験を実施することで、希少がんに対する効率的な薬剤開発を行うことを目的としています。

詳しく見る

ご支援のお願い

皆様の温かいご支援を
お待ちしております

私たちは、研究基盤の整備や、若手研究者の支援、患者・市民参画の強化を通じて、より良い医療を目指しています。お寄せいただいたご寄付は、これらの活動に大切に活用され、多くの患者さんの未来に繋がります。ご支援を心よりお待ちしております。

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