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山本昇 YAMAMOTO,Noboru
1991年広島大学医学部卒業。1995年国立がんセンター(現・国立がん研究センター)中央病院内科にて研修後、同院呼吸器内科、医員を経て、2013年より先端医療科科長。2019年より臨床研究支援部門長、副院長(研究担当)を兼務。呼吸器内科を専門とし、新規抗がん薬の早期開発に携わる。

研究者の使命は成果を患者さんに還元すること。
FUTUREプロジェクトを通して患者さんのためとなる研究を実施したい。

国立がん研究センター中央病院で呼吸器内科を担当する一方で、先端医療開発センター で新薬の臨床開発にも尽力する山本昇医師。日本の医療系研究の維持・発展のためにもFutureプロジェクトが果たす役割は大きいと考えている。

希少がん、難治性がん、小児がんなどの
新薬を開発し、患者さんに届けたい

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世界における日本の臨床研究の位置づけは、少し大げさかもしれませんが、正直に申し上げて低下傾向・凋落傾向にあります。そのような状況の中で、日本がどうやって世界の中で存在感を発揮し、研究開発の中心に残っていくかが今後の大きな課題だと感じております。
希少がん・難治性がん・小児がんの開発は、資金不足により開発が進まない、または研究を終了せざるを得ないケースがこれまでも数多くあり、悔しい思いをしてきました。
こうしたことが繰り返されないよう、国立がん研究センターおよび日本における研究開発のパフォーマンスをどのように向上させていくかを常に考えています。

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患者さんの治療に貢献できたとき
研究者として大きな喜びを感じる

FUTUREプロジェクトは、国立がん研究センター中央病院における新しい寄付の試みですが、日本は寄付の文化がそれほど浸透している国ではないと感じています。片やアメリカなど欧米では、寄付で病院が建ってしまったりするような社会構造が根付いているように思います。これは文化の違いかもしれません。しかし、目指すべきところは日本でも欧米でも同じであると考えています。
私たちの研究目的は、論文を学会に発表することではありません。患者さんに還元することがなにより重要です。私も長く研究を続けるなかで、自分が開発に携わった薬品が世に出て、患者さんの治療に貢献できた事例をいくつか経験してきました。研究者として、これに勝る喜びはありません。
ぜひともこのFUTUREプロジェクトで寄付の試みが良い方向に進んで、そして、最終的に患者さんの治療につながることを期待しております。

ご支援のお願い

皆様の温かいご支援を
お待ちしております

私たちは、研究基盤の整備や、若手研究者の支援、患者・市民参画の強化を通じて、より良い医療を目指しています。お寄せいただいたご寄付は、これらの活動に大切に活用され、多くの患者さんの未来に繋がります。ご支援を心よりお待ちしております。

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